2014-01-01から1年間の記事一覧

Professor Emeritusの想い出

15日。寒い。ただ、寒い。* * *13日。『夕空はれて』@青山円形劇場。これで青山円形劇場ともおさらばになるので、メモリアルブックを購入する。芝居は別役実らしさが横溢していて、少し恐ろしくなる。この透徹した知性をもつ劇作家の病が快方に向か…

さよなら

3日。レイモンド・チャンドラー『ロング・グッドバイ』の新訳を読む。困ったことに、マーロウの台詞がアサノ氏の声に脳内変換されてしまう。「訳者あとがき」は、精神衛生上よかろう、との判断で未読とする。「さよならを言うのは、少しだけ死ぬことだ」。…

Reading SD

Alan C. Dessen, Elizabethan Stage Conventions and Modern Interpreters (Cambridge, 1984). "convention"は、(M. C. Bradbrookというよりも)Raymond Williamsの概念をふまえる。ト書きの読み方の実践、あるいは、それの丹念な読解をとおしてrealism以前の…

過失

疲労度満点。先週の金曜日に出さなければならなかった書類を、うっかり出し忘れていたことに気づく。これにより、本日の疲労度がさらに増す。行き場を失った英文たちをさらしてみる。 Nowadays, things are duly turning around. As for The Island Princess…

斬首のマグロ

17日。ダメだと分かっていても、やらなければならないことが授業にはある。* * *15日。なにやら幹事を仰せつかってしまったがために、朝5時半に起き、7時50分に集合し、バスに揺られ、静岡県に連れて行かれ、フジヤマが綺麗に拝める海辺に面した…

phenomenon

11月8日。電車を乗り継いて行ける範囲内で伊太利学会なるものが開催されているので、行ってみようかと思ったが、やめた。初期近代イングランドの"lost plays"についての論集が出たようだが、さて、どうしましょうか。* * *11月7日。Jonathan Goldbe…

天才ですね

20日。故郷フィジーを離れて本日で4年が過ぎた。灼熱の太陽、美しい珊瑚、ゆったりなヤドカリたちは元気だろうか。ブラブラ!* * *19日。昨年と同じドーキョニンお気に入りのイタリアンでディナー。店員の女性がいつも通りやさしい笑顔で迎えてくれ…

Greek / Latin

あることにケリをつけてしまおうと思い、エルンスト・H・カントーロヴィチ『王の二つの身体−−中世政治神学研究』(平凡社)を読み直しはじめる。文庫版も持っているが、ハードカバー版の方がマージンが広くとってあって読みやすいので、ハードカバー版で読…

この夏のつけ麺

6日。台風休講。啓蒙家の嫌な口ぶりに接す。他人の知性にあれこれ世話をやくよりも、おのれ自身の知性を磨け。* * *5日。台風がやってくるというので、8時の新幹線に乗って帰る。11時に家について洗濯をし終えたら、同僚女子の雄姿を見守るべくドー…

目覚め時

22日。授業開始。本格的に絶賛死亡中。* * *21日。本場イタリアのものが食べられる店で、ピスタチオのジェラートを頬張り、買い物に付き合ったあと、早々に東の京を後にする。またしても降りる駅につく5分前に眼が覚める。もっている。その後、10…

Devil's Pancake

色々なことを忘れてしまった。それなのに、忘れてしまいたいことは頭の端っこにこびりついてくる。ああ、そんな日々。JacobeanとCarolineとGeorgianの芝居を並行して読んだり、melodrama関連の論文を読んだり、寝たり、食ったり、死んだり、生き返ったり、し…

Salvare i tuoi sogni

12日。集中してJohn Fletcher, The Island Princessを再読する。Amedeo Modiglianiの言葉が気にいる。"Il tuo unico dovere è salvare i tuoi sogni."* * *11日。ようやく夏休み的な感じになる。が、精神的には余裕がなくて焦る。が、眠気に急襲され…

A passo di gambero

6日。成績処理つづく。上下二段組み約四百頁の歴史書を読み終える。もともと読むスピードが速くないうえに、重くて携帯することがかなわないので、机のうえにおいて空いた時間に読むだけとなると、けっこうな時間がかかってしまう。ただ、この上下二段組み…

ゴルドーニ〜採点まで

8月4日。試験終了。採点本格化。* * *8月2日。採点を開始する。夏休みも近い。* * *8月1日。遅々として進まないものの、継続して「夕方からミスドで(基本的に)週一回行われるWildeを読む2人会」(正式名称も不明と化した)。会長にミスドのカ…

アンジ―で

11日。4時半起床。念のために申し上げておくが、老化ゆえの早起き現象とは事態を異にしているので、お間違えなきよう。それにしても、睡眠不足のオッサンをまえにして、よく寝てくれることよのぉ。Che maleducato!* * *9日。台風接近ゆえに、蒸し暑さ…

Confidential Shakespearean

7日。フランスなど(海の向こうから)のカトリックの脅威を耐え忍びつつも、最終的には神からの祝福を得ている自分たちが勝利する、という意識(あるいは、メロドラマ的思考)によってプロテスタントのイギリス人は、統一的な「国家意識」を得ていたのであ…

開拓おかきとお陀仏

4日。蒸し暑さ到来で疲労も増す。電車内といい、教室内といい、冷房なのか送風なのか、はたまた、暖房なのか俄かに判別がつかない風を経験しつづけた挙句に、なにやら身体にベタベタ感がまとわりついてくる。そんななか、2つの授業が終わる。本棚を整理し…

いつのまにか7月になってしまった。そして、7月になってようやく風邪が沈静化する。レポートの添削に4時間を費やし、廃人と化す。オジイチャンに依頼されて購入した本と、自分で購入した本が日替わりで交互に到着し、頭がクラクラする。(一応はそういう…

バブル世代、○ンコ、風邪、閉店、gambero、grazie

27日。喉の痛み、継続中。Grazie mille a Zaccheroni.* * *26日。2年ぶりにgamberoがご近所に帰ってきたのだが、本日、そのうちの2匹が早々に旅立たれてしまったことを確認する。水質の悪化が原因だと思われる。ニンゲンどもめ。* * *23日。久…

殺風景、札幌、倶楽部、錬金術師、原色系

6月11日。わけあって、La Bettola, Nagoya再訪。3人ともが鮮やかな原色系の服に身をつつんでいたため、店の色調とあわず、浮く。周囲ではオルゴールが奏でられたり、拍手が起こったり、記念撮影がはじまったりしているが、われわれのテーブルは、「写真…

パン屋、優香、飛騨牛、初夏

5月11日。某学会某支部大会のシンポジウムに潜り込むも、2人のお話を聞いたところで途中退室する。外は初夏のご陽気で、緑の木々が太陽に照らされてキラキラと輝く。* * *5月6−7日。飛騨古川(高山ではなく)に赴く。藤井タカシファンが、レール・…

年度初め

Cynthia WallがエディターのThe Rape of the Lockを古書で買う。300円ほど。そのむかし、heroic coupletについて尋ねられてうまく答えられなかったことがあり、「つぎの授業までに全部読んできて」と言われてセンセイに手渡されたのが、これであった。研…

もしかしてアメ文

31日。花粉症か、風邪か、よくわからないような状態の年度末。「今日はPM2.5がひどいからボヤケテ見えるなと思っていたら、実は白内障を患っていただけだった」と、先日ある人が語るのを耳にしたが、もしかしたら、花粉症でも、風邪でもないのか。* …

サプライズ苺

15日。ものすごく細かい調べものをしていて、頭がキーンとしてくる。そして、眼が充血する。* * *14日。11時開店とは知らずに、ピエール・マルコリーニの店のまえに10時に来てしまう。ピエール、このヤルセナサをどうにかしてくれ。* * *13…

花粉到来

3日。Mercutioが「メルキュージオ」なのか……。しかも、イタリア語版には、la risposta di Carmelo Bene al saggio di Deleuzeが収載されているようだが、それは訳出されていないのね。残念。* * *2日。とうとう花粉がやってきたようだ。* * *1日。…

三文オペラ

28日。最近、眼の疲れが尋常ではなく、目薬をすると痛い。とても「来たー」などと悠長に叫んでなどいられない。古くて恐縮なり。わからなければ、わからなくてもよい。春のご陽気で、6時半現在の室温22.2℃という贅沢を甘受する。明治から昭和初期にか…

ダダ

26日。朝から行列の一員になって「フルーツ大福」を購入してしまう。* * *24日。P. P. Pasolini, Piladeを読了する。眠気覚ましにArthur Pineroを訳しはじめる。* * *23日。「アクアなんちゃら」という名前がついた、温泉、レストラン、スイーツ…

Bene

「『わたしはもうすぐリタイアだからいいけど……』というコトバを会議で吐くたびに罰金10万円を徴収する」という内規の制定を提案したくなる昨今。Carmelo Beneについてちょっと検索したら、Pasolini, Edipo reでCreon役を演じていたことを教わる。そうであ…

お察しのとおり。

ええお察しのとおり、いつも疲れておりますよ。1月のお話。早朝から駆り出されて緊張を強いられる業務をやらされることになっていたのだが、いざ行ってみたら、午前中は対象者0人、午後からは対象者のべ1人という肩すかしにあう。お客が1人であろうとマ…

anno nuovo

そうかもう年が明けていたのか……felice anno nuovo.『路地裏の大英帝国』、『美学イデオロギー』、『同性愛の社会史』、Elizabeth Howe、The Soldier's Fortune、The Wives' Excuseなどを読みつつ、あれやこれや、なんやかんや、をこなす。そして、今月は、…