殺風景、札幌、倶楽部、錬金術師、原色系

6月11日。わけあって、La Bettola, Nagoya再訪。3人ともが鮮やかな原色系の服に身をつつんでいたため、店の色調とあわず、浮く。周囲ではオルゴールが奏でられたり、拍手が起こったり、記念撮影がはじまったりしているが、われわれのテーブルは、「写真をお撮りしましょうか」という店員さんの心遣いに対し、3人ともが「あ、大丈夫です、ありがとうございます」と即答する始末。一応、3人のうちの1人を祝う会であったが……。

今回は、田舎風テリーヌ(前回もこれ)、蟹のリングイネ、牛ほほ肉の赤ワイン煮込み、プリン、コーヒー、というラインナップ。美味。

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5月29日。『錬金術師』@東京芸術劇場。夏のご陽気。はじめのシーンを見て「ああああ、失敗だったか……」と感じるも、その後は橋爪功の演技ともども楽しむ(途中、橋爪功がワシのすぐそばの席に座った。)。はじめと、終わりに場面をつけくわえて、この芝居に深遠な意味を付与する必要などいささかもない。ベン・ジョンソンが見たら、激怒するぞ。

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5月27日。4時半起床、6時乗車、2コマ授業、そして、夜はDCPRG@クワトロで倶楽部活動。少し酒も入って、ヘロヘロ。「Mirror Balls」をはじめて生で聴いた。

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5月25日。所用のためとんぼ返り、とあいなるまえに、「海鮮丼」をかきこみ、実家に「干物セット」配送の手配をする。それから、「ジャガポックル」と「開拓おかき」を頼まれていたので、購入する。ついでに「ジャガポックル」の人形みたいなものも購入する。さらば、札幌。

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5月24日。札幌に飛ぶ。ギリギリ間に合う時間帯に到着したが、北海道大学内で迷ってしまい、安定の遅刻出席となる。「滑稽なキャラクター造型による〈諷刺〉」という視点から離れてなにか言おうとすると、演劇と科学の関係性はなかなか難しいテーマだなあ、と思いながら、興味深く拝読する。

終了後は、ホテルに向かい、来週の雑務用にしばしお仕事。ぶらっと外にでたら、意外に時計台が近かったので、時計台をパシャリと撮影してみる。そして、時計台近くにあったラーメン屋「桑名」で札幌ラーメンを食す。

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5月15日。『殺風景』@シアターコクーン。方言と舞台装置によって、北九州にある炭鉱町の風景が濃密に描かれる。だが、それに乗っかる物語とあわせて、すべてがある種のオリエンタリズム的typeに収斂してしまっているようで、芝居そのものには、逆に凡庸さを感じてしまう。ドラマツルギーの面で「足し算」をしすぎていて、見るものが介入していくような「余白」が存在していないからではないか、と思う。「引き算」の重要性を触知した芝居であった。

今年はgambero登場……。