2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

毒をおびた舌たち

30日。今日で6月が終る。ゴルバチョフの「ロウドウ会議逃走宣言」がメールにのってやってくる。舌禍でしょうか……。* * *29日。ケイエイしている人たちとのロウドウに関する会議。なのに、ゴルバチョフが来ない……。政治に詳しいうちのゴルバチョフは…

星と猫と虎

26日。授業4つをこなす。またひとつキラビヤカナ星がこの世を去った、とニュースが告げる。月面を撫でるように歩いたあとで、ヒトの視覚ではとらえられないような彼方にその身をまぎれこませ、この世でのネジレをゆっくりと解きほぐしていただきたい、な…

聡明な排除

コンセントに溜まったホコリが湿気を吸った後に帯電して発火へと至る、というニュースに触れて恐れおののき、さっそく授業後たまりにたまったホコリを掃除機で吸い取る。焼死の恐怖を聡明に排除し、気分晴れ晴れとなる。内田百輭『贋作我輩は猫である−−内田…

ヒゲのオッサン

雨が降って蒸し暑さケイゾク中。スラヴォイ・ジジェク『人権と国家−−世界の本質をめぐる考察』(集英社新書,2006)を読了する。「一歩下がって反省するうえで、理論が必要なのです」(14ページ)。このヒゲのオッサン、色々なところに行くねぇ。ヒゲ…

20年ぶりの1、2秒

21日。蒸し暑さ極まれリ。* * * 20日。何とか文章をしたため終わり、郵便局に走る。ある大学に破壊の意志を表明する電話があり、人々が避難したのを知る。それはワシが10年間学費をお納めした大学であった。スーパーでヨーグルトと牛乳と野菜ジュー…

Series

今日は火曜日でしたね ということは明日は月曜日ではないですね どうりで水曜日が近づいている気配が感じられたわけです 今ごろ日曜日は過ぎ去った方の表情を描き出そうか来るべき方の仮面を装填しようか途方にくれているころでしょう 金曜日と木曜日と土曜…

Noh/No Othello

ここでの記述が滞っているあいだに、Thomas D'Urfey, Squire Oldsappを読みはじめてやめたり、会議の席をうめたり、Foucaultは偉大だと思ったり、授業の合間にまたしても花を買いに走ったり、おじいちゃんのお誘いをうけて能楽堂で能版『オセロー』を見たり…

嘘のような本当の話

8日。1階に警備員がたつ。* * *7日。漱石『こころ』をひっぱりだす。* * *6日。電車に乗ってとある街に行く。Michel Foucault, The Order of Thingsを読みはじめる。* * *5日。蓮實重彦『反=日本語論』(ちくま文庫,1986)を読了したこ…

残酷とは……。

午前中、Mr Presidentに会う。残酷なコトバたちが記された一枚の紙を見せられ、それについての説明をうける。提示された一枚の紙はあらゆる饒舌や虚飾をそぎ落とされた素っ気無いものであり、この素っ気無さが、白い紙のうえに記されているコトバたちの相貌…

美味し/不味し

2日。厄介な問題が物騒なことになりつつある。いささか残酷なコトバたちがメールにのってやってくる。不味し……。* * *6月1日。『坊ちゃん』を読了する。大学に帰った瞬間におそろしく厄介な問題のど真ん中に放り込まれる。書きたいことは色々あるが、…