2017-01-01から1年間の記事一覧

Alan Sinfield

今月のはじめにAlan Sinfieldが亡くなった。ワシはSinfieldの良い読者だとは到底言えないが、それでもFaultlinesやOut on Stageなどの彼の著作は好きだし、Political Shakespeareについては、世界中の誰もがそうであるように、熟読した。ある方の博士論文審…

ちょっと待ってください

死んでいたのはたしかだと思う。いくつかのトラブルがこの身にまとわりついてくる。あるものについては謝罪のコトバを送り出す機械となり、あるものについては当事者間の対話をいくぶんなりとも穏便なものに変調する機械となる。不毛だと思う。11月25日…

見苦しさについて

いつ生きていたのかわからないぐらい死んでいた。子悪党が権力を握ってはいけない。なぜなら、子悪党は緻密さに欠けるから。そして、子悪党はヒトを説得する術を心得ていないから。そして、子悪党はいざというときに逃げるから。そして、子悪党は美しさに欠…

お察しのとおり死んでおります

大方は死んでいた。そして今も死んでいる。そして明日からも死につづける。9月21日。『ワーニャ伯父さん』@新国立劇場。前の前の席で女優が3人並んで観劇していた。ひとりはかつて『抜け目のない未亡人』で未亡人を演じていた人で、もう2人は「わたし…

仕事のリゾーム構造

暑い。今週のはじめにやってきた台風のおかげで、7日(月)に実施されるはずの期末試験が中止になってしまった。そして、その振替試験日が11日(金)だという……この夏の暑さが倍加した。学長からメールがやってきて「ある仕事のメンバーにくわわってくれ…

生きてます

今月、Jonathan Dollimoreがメモワールを出すようだ。寂しい気持ちがしてくるのは、なぜであろうか。パゾリーニを殺害した(とされる)ピーノ・ペロージが死んだ。あの世でパゾリーニと対面するのであろうか。「今世紀に入って最初に読んだ〇〇研究の名著と…

限界が、近い

今日は土用の丑の日らしいが、ウナギ様にはありつけまい。どうしてヒトは不毛ないがみ合いをしてしまうのだろう? ヤッタ/ヤラレタなど、この多忙な世界のなかではどうでもよいことのはずなのに、またしてもワシの身辺でバトルが展開させている。その多くに…

文読む日々

The Winter's Taleを読んでいるが、難解、韜晦。Terry Castle, Noel Coward & Radclyffe Hall: Kindred Spiritsを読んでいるが、カワード研究者のこの本に対する評価はいかに? ある日本人がしたためた本を読もうと思ったが、出だしの一文を読んで、その本を…

覚悟こそすべて

以前某所でご紹介いただいた高野彰『洋書の話』(第二版)を読了する。蒙を啓かれる。 毎日毎日毎日毎日毎日ある授業に疲弊している。 なんともヤルセナイ気持ちにとらわれる。覚悟こそすべて。6月か……。

文面にはあらわれずとも2

文面にはあらわれずとも、諸々忙しくしております。* * *家と大学までのあいだは電車移動なので、車中では本を読むことにしている。数か月まえまでは英語の本を読んでいたのだが、どうにも眠気に襲われてくるようになったので、それを日本語の本に変えて…

文面にはあらわれずとも

文面にはあらわれずとも、諸々忙しくしております。* * *3月26日。東の京で少しばかりお話をさせていただく。話をしているうちに、頭がボーっとしてくる。このところの疲れがたたったか、それとも、知恵熱か。* * *3月8日。NODA MAP『足跡姫』@…

胡乱からシンドイまで陥没をはさむ

22日。正直シンドイ。* * *21日。「30人クラスでは教育困難なので、それ以下の人数のクラスにしてくれ」とテリー教授が言ってくるので、「われ、欧米のスター教授か」と思う。* * *19日。かつて同僚だった先生が4月からサバティカルで渡米す…

always already.

ジョージ・メレディス『エゴイスト』読了。岩波文庫上下巻計九〇〇頁は正直シンドイ。よく訳したな。どうでもよいが、サー・ウィロビー・パターンよ、九〇〇頁もねばるな。宮崎かすみ『オスカー・ワイルド』(中公新書)も読了。労作だと思うが、評伝なので…

詮無し

felice anno nuovo a tutti.いつもどおりの年越しだったと思う。ヴァージニア・ウルフ『ダロウェイ夫人』を読了する。それほど長い小説ではないのだが、日本語であろうとウルフのものはやはり読むのに時間がかかる。セプティマスの最期の場面が、かつて読ん…