2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧

東京は雨降り

31日。台風接近中なので、東京駅でセンビキヤのマンゴー・プリンを買って、早々に新幹線に乗る。新幹線の窓ガラスを打つ雨粒が速度にあおられて不思議なかたちに流れていくのを眼にし、ここには書き記したくないかなり具体的なことをココロに描きながら、…

血の金曜日

早朝から健康診断に赴く。腕に突き刺さった細い針をとおしてワシの身体のなかから赤い液体が小さな容器へスルーッと移動していく。こうして眼にふれる赤い液体が今さっきまでワシの身体のなかにあったこと、そして、この赤い液体と同じものがまだワシの身体…

昼の来訪者2

今日は学生が入れ代わり立ち代り来る日なので、一日中研究室にはりついていなければならないはずなのだが、学生はいっこうに姿を見せず、挙句の果てには、すでに卒業していった元指導生の男子がやってくる。しかも、生死に関する重い話を漏らしはじめる……。…

Standardという魔

26日。Richard IIIを再々読了してしまう。同じ単語を何回調べれば気が済むのかね、と自身にいらだつ。standardは「軍旗」。アホー……。* * *25日。N大の答案を採点して、成績を提出しに行く。色々なファクターを集積して成績を処理しなければならない…

そろそろ書け!

なんとなく秋がやってきたように感じられる。もの悲しさとは、過ぎ去ったものに対して抱く愁緒ではなく、おのれ自身とともに移ろい行く空気がかりそめにひきおこす時の震えにわれ知らず共鳴してしまうことなのだ。『ラカン』を170ページぐらいまで読みす…

ナシ夫の週末

23日。月末発表の原稿を書こうと思ったが、やめる。なぜなら、ヤル気ナシ夫だから。その罪悪感を隠蔽すべく、Richard IIIを再読しはじめる。ririri……。* * *22日。マンゴー・ゼリーを買って、電車に乗り、気まずいヒトを眼のまえに1時間ほどお話しを…

勤勉な死

21日。指定休日なので、研究室で勉強する。もう金曜日なのですね。もう月末が近いのですね。今朝殺しておいた脳ミソが、死んだままで生き返ってこない。『葉隠』はこういうときどうしたら良いのかも教えてくれるのだろうか? 不勉強ゆえに知らず。死なせて…

昼の来訪者

元指導学生の女子がやってくる。一時に比べて随分元気がでてきたので安心する。くるくる回る寿司をご馳走し、別れぎわに「またへこんだら来なよ、女子」と声をかける。女子は笑顔とともに改札の向こうに消えて行く。元指導教員とは不思議な役回りを演じる存…

睡魔様

8月前半は天上界に近づいたり、海の向こうへ行ったりして多少遊行がすぎたようにも感じられるため、こうして日常版夏休み(?)に復帰してじっと一所にいると、それまでの放蕩ぶりに対していささか反省の念のようなものがわきおこってきてしまい、その結果…

劇作家デビュー

16日。William Mountfort, The Injur'd Loversを読了する。愛しあう一組の男女をめぐって、Fatherの野心、Kingの欲望、Princessの恋、Sonの愛がからみあい、最後には主要登場人物のすべてが死にいたるという悲劇。暗い……。* * *15日。上野俊哉&毛利…

Before / After Seoul

14日。ようやく日常に復帰する。* * *13日。惰眠を貪る。* * *12日。5時起床(正確に言うと、寝ていない)。ガイドの女性と待ち合わせて仁川国際空港へ向かう。早朝なのに灯りをともした店のまえで働く人たちの姿が車中から見える。窓の曇りと…

ほんの少し遠出

8日。研究室で涼む(うそ、勉強する)。* * * 7日。ほんの少し遠出2。普段は食すことのないホテルのバイキング形式朝食にテンションがあがってしまい、鮭、ポテト、焼きそば、玉子焼き、ソーセージなどなどを2往復して摂取する。さすがに朝から「八丁…

夏は居眠りの季節

4日。灼熱の夏がやってくる。ODNB全巻60冊を本棚に並べる。壮観。Sir Anthony Loveの第3幕第3場まで読んだあと、眠りにおちる。夏のケンシュウ(という名の……)で、「冷静」はハワイへ、「情熱」はイギリスに飛ぶそうな。行くところがキャラと逆じゃな…