2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧

ランの想い出

娘犬には後ろめたさを感じています。母犬の散歩を担当していたので、娘犬の方は別の担当者に任せきりでした。おっとりとした娘犬は、そんなことなど気にしていないかのように、いつもワシに愛想を振りまいてくれました。本当に優しいやつだった、と今でも思…

リリの想い出

本日は強風なり。かつてワシの家には2匹の犬が暮らしていました。2匹は母娘の関係にありましたが、性格はまったく逆でした。母犬の方は気が強く、見知らぬ者の接近を察知した瞬間からその気配が消えてなくなるまで、吼えることをやめようとはしませんでし…

豚の幽霊

天気予報が教えてくれたとおり、今日は風雨ともに強い。それでも研究室に足が向いてしまうのは、勤勉だからではなく、日常という感覚のたしかさを手放したくないからにすぎない。強情に自己主張する雨の若さには、情緒という名の大人の余裕が感じられない。D…

黄昏に

金曜日の夕暮れがようやくワシのところにたどり着いてくれる。黄昏のやわらかさに身をまかせて思考が蝕まれたとしても、もうなにも後悔することはない。こんなとき、人は決断という地獄を事も無げにひきうけてしまうのだろう。それがどんな決断であろうと、…

合間に……。

今日からN大の授業がはじまる。初回はいつも不必要に疲れる。 その合間をぬってスタバ、N大図書館、研究室でDurfey, Madam Fickleの第3幕を読了する。勉強って楽しいですね……。

英語話せます

午前中はサンマルク・カフェでThomas Durfey, Madam Fickleを読む。その後、研究室に移動して件の芝居の第3幕を読み始めようと思ったら、海外からの事務的電話の応対を求められる。汗をかきつつ、これをなんとかこなす。こうして1日が終る。英語がわかる事…

稼業雑感

21日。今日は寄り道せずに研究室に行く。なぜなら、すぐに雨音が聞こえてきそうだったから。傘を開きたくないという以外にさしたる理由などない。『図像探偵』を読了する。吉田初三郎の「鳥瞰図」に再会し、顔がほころぶ。が、ほころんだ顔が夕方の授業で…

Love for Love

17日。魔の金曜日なので、朝から晩まで授業。日暮からCongreve, Love for Loveを少し読みすすめる。頭がボーっとする……。* * *16日。N大図書館でCongreve, Love for Loveを第3幕のはじめまで読む。なぜか他の芝居よりも読むのに時間がかかる。その後…

「ひ」と「ふ」

14日。雨のことばにさとされて、最期の桜に別れの一瞥を送る。すると、もうお前も行くときなのだよ、と無残な姿で起立する木々が優しくささやく。そんな声を耳にしたときは、瞳をそっと閉じて、眠るしかない。久しぶりに王政復古期演劇年表を更新し、午後…

愚かな私

12日。電車に乗ったら、同僚からメールが入る。どうやらワックスがけで研究室に入れない模様。いつも降りる駅をスルーして、サンマルク・カフェでEtheregeの第三幕を読みきる。その後、古本屋で十川幸司『来るべき精神分析のプログラム』(講談社,200…

散り行く桜

初夏の陽気つづく。本日は4つの授業を行う激務の金曜日。午前中の2つで既にワシのなかの60%の部分が風にさらわれて行き、午後からの2つで残っていた40%をはるかに超える部分が夜のかなたに消える。ハラハラと桜の花びらが舞い散る光景にはっとする…

なんとなく

初夏の陽気。書類書きのあいまをぬって、おじいちゃんと会う。お年を召されたが、お元気なのでココロが少し軽くなる。このところ、もうひとつの世界へ旅立たれた話とか、この世界でねじれてしまった話ばかりだったので、生という持続の確かさを感じさせてく…

本日も低調なり。

8日。早朝から某テストを取り仕切る。その後、William Congreve, The Old Bachelorを読了する。そして、憎らしいことに、またしても会議。ここには聡明な方たちしかおられないので、星とともに走るような愚鈍なワシは、やはり星を追いかけて地の果てに旅立…

Over 10000

満開の桜をいたぶるかのような春の雨。知らないうちにカウンターが10000を超えている。そのうち9950はワシのアクセスによるカウントなので、残りの数が誰のアクセスによるものなのか思いを馳せる。すると、見て欲しくない人たちの顔しか思い浮かば…

800人

午前は新入生800人のクラス分け作業を行う。 午後は新入生800人の授業プリント印刷を手伝う。午前も午後も空は青い……。

強靭な伯父

1日。新年度開始。非常に眠い。最も残酷な月……。* * *31日。2週間ほどまえに突然やって来た女性が、またやって来た……【以下、省略】。その後、某女史のために珍しいメンバーでケーキを食す。舌禍ではなく絶佳……。* * *30日。早々に東京をあとに…