黄昏に

金曜日の夕暮れがようやくワシのところにたどり着いてくれる。黄昏のやわらかさに身をまかせて思考が蝕まれたとしても、もうなにも後悔することはない。こんなとき、人は決断という地獄を事も無げにひきうけてしまうのだろう。それがどんな決断であろうと、すべて地獄につながっているという点ではいささかの差異も存在していない。こんなワシでも、そろそろ決断の地獄に降りていくときが近いようだ。

Or not to be……。