2021-01-01から1年間の記事一覧

よいお年を。

モーリス・ルブラン『奇巖城』、アガサ・クリスティー『そして誰もいなくなった』、イアン・マキューアン『贖罪』読了。ルブランはあんまり頭に入ってこなかったな。 28日。早起きして電車に乗って、おじいちゃんの自宅に向かう。待ち合わせは10時30分…

てこずる。

この一か月はFredric JamesonとGeoffrey Chaucerにてこずる。それにしても文庫版『政治的無意識』は品切れで高値がついている。増刷してほしいね。 難解……。

stanco?

ウィリアム・シェイクスピア/ジョン・フレッチャー(大井邦雄訳)『二人の貴公子』、レイマンド・フィッツサイモンズ(松岡和子訳)『エドマンド・キーン』、ジョン・ドライデン(竹之内明子訳)『恋ぞすべて』M・C・ブラッドブルック『歴史のなかのシェイ…

ココロを燃やせ

『ミドルマーチ』読了。全2巻、2段組、合計約1000ページは、さすがに長いが、読ませる。人生は思いどおりに行かないことばかりで、ときにいらだちがつのってしまうものですな。ジョン・フレッチャー『野鴨追い』も読了。 今年は、なにやら色々な種類の…

『ミドルマーチ』

今月は『ミドルマーチ』をひきつづき。しかも、まだ終わらない。ようやくカソーボン氏が死んだあたり。長い……。

7月がおわる

『テネシー・ウィリアム「夏と煙」*テレンス・ラティガン「銘々のテーブル」』(南雲堂)のうち、『銘々のテーブル』のみ、マリーズ・リズン『イスラーム』(岩波書店)、ウラジーミル・ナボコフ『セバスチャン・ナイトの真実の生涯』(講談社文芸文庫)、…

星はどこにもいかない。

マーティン・マクドナー『ウィー・トーマス』(PARCO)、別役実『ジョバンニの父への旅/諸国を遍歴する二人の騎士の物語』(ハヤカワ演劇文庫)、図師宣忠『エーコ『薔薇の名前』ーー迷宮をめぐる〈はてしない物語〉』(慶應義塾大学出版会)、小林信彦『ぼ…

ウィリアムの教え

『薔薇の名前』を読了する。 〈ウィリアムの教え集〉 「師匠の悪いところは身につけないほうがよいぞ。人間が考えなければいけないのは、唯一つだけだ。この年になってやっとわかった、それは死だ。〈死ハ旅人ノ安ラギダーーアラユル労苦ノ終リダ〉。どうか…

鬼滅から薔薇へ

連休中は息子氏のお供で電車に乗る日々がつづく。そして、気がついたら労働に復帰する日がやってきて、こうしていま死んでいる。『鬼滅の刃』を読み終える。つぎは岸辺露伴を読むつもりなり。そして、ウンベルト・エーコ『薔薇の名前』をよみはじめる。本当…

地獄篇

イーヴリン・ウォー『ご遺体』(光文社古典新訳文庫)、ダンテ・アリギエリ『神曲ーー地獄篇』(講談社学術文庫)を読む。 我が師はその時、右の 頬を見せながら後ろを振り向き、私をじっと見て、 それからおっしゃった。「書き留める者はよく聞いているもの…

何十年ぶりに……。

リチャード・E・ルーベンスタイン『中世の覚醒ーーアリストテレス再発見から知の革命へ』(ちくま学芸文庫)。500ページ読むのはシンドイが、信仰と理性をめぐる歴史はとても面白かったし、勉強になった。ロジェ・シャルチエ『書物の秩序』(ちくま学芸文…

引越しでおかしくなる

約20年間いた研究室を今週末までに出なければならないので、先月の13日から延々と引越し作業をしている。物品といっても、本以外にはめぼしいものはないので、その本を段ボールにいれて、台車にのせ、新しい校舎のなかの新しい研究室に運んでいくだけな…

『カンマの女王』

メアリ・ノリス『カンマの女王ーー『ニューヨーカー』校正係のここだけの話』読了。横書きの日本語のためか、読了するのにかなり時間がかかったな。校正のお話なので、校正的な指摘をしてみると、本文最後から2ページ目のうえから5行目「……して食らついて…

チョーサー・ゼミ

ラドヤード・キプリング『少年キム』、G・K・チェスタトン『木曜日だった男--一つの悪夢』、戸田山和久『教養の書』、ピーター・W・M・ブレイニー『シェイクスピアのファースト・フォリオ』、冨樫剛(編)『名誉革命とイギリス文学ーー新しい言説空間の誕…