星はどこにもいかない。

マーティン・マクドナーウィー・トーマス』(PARCO)、別役実『ジョバンニの父への旅/諸国を遍歴する二人の騎士の物語』(ハヤカワ演劇文庫)、図師宣忠『エーコ薔薇の名前』ーー迷宮をめぐる〈はてしない物語〉』(慶應義塾大学出版会)、小林信彦『ぼくたちの好きな戦争』(新潮社)、レイ・ブラッドベリ『お菓子の髑髏』(ちくま文庫)、エドワード・ケアリー『望楼館追想』(文春文庫)を読了。『ドン・キホーテ』は最初の200ページで挫折する。

 

エドワード・ケアリー『望楼館追想』が圧倒的。ラヴ・ストーリーだな。

 

天文台から天体望遠鏡がなくなってしまったんだ。

だいじょうぶよ、星はどこにもいかないわ。

それはよかった。(362ページ)

 

なんとも美しい。

 

基本的に、ワシは死んでいる……。