2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

5月の別れ

29日。お嬢さんの最終日。4つの授業の合間に花屋さんへ出かけていって、花束をつくっていただく。気さくなおじさんがサービスしてくれて、思ったよりも豪華に仕上がる。この花束をわたすのはワシではなく、また、この花束をわたす瞬間にワシが立ち会うこ…

出だし不調

26日。諸事情あって東奔西走。昼休みには労働にかんする会議。なんか疲れてますね、と事務の人に言われる。ええ……。* * *25日。今月末で辞めるお嬢さんの後任のお嬢さんが来る。初対面の人にギコチナイあいさつをしてしまうのは、いつものこと。去り…

真面目の殺人

24日。研究室で労働に関する書類を書く。書き終わったので、今から散歩をしに街にでることにしよう。帰ったあと、漱石『明暗』をひっぱりだして100ページほど読む。爽快……。* * *23日。勉強がやりたくないので『虞美人草』を読了する。忘れていた…

無念なり

今日の2時限目は蜷川版Romeo and Julietを見る回なのに、教室に設置されているDVDデッキが動いてくれない。仕方がないので、別の教室に皆でゾロゾロゾロと移動してDVDを見る。女子の反応はよい。そのほかの3つの授業については、とくに言うべきことが見当…

無題

21日。N大で授業2つ。プラトンが国家から追放すべきだと言ったのは何者か、カナダの国家元首は誰か、imperial systemのimperialは何を指しているのか、こんなことは知らなくても良いのですよ、だって常識なんだから(とは口が裂けても言えず)。嫌味……。…

「事件」のあと

18日。午前中はケーキ運搬係。午後はケーキ消費係+授業実行係。美味し……。* * *17日。新聞で昨日の「事件」を読む。The Cheats of Scapinを読了する。声色をつかってウェールズ人、アイルランド人、ランカシア人、船乗りなどになりすましたスカパン…

楽にあらず

15日。魔の金曜日は授業4つ。4つ目の授業のとき、頭がくらっとする。ああ、こういう感じで人は脳ミソの血管を一本台無しにして、この世のへりから足を滑らして行くのだな、などと冷静に思う。漱石『虞美人草』を何とかひっぱりだす。楽じゃない……。* *…

コウモリからバカまで

13日。あたなは本当に○○ですね、と言ってやりたくなるようなメールがくる。『門』を読了する。宗助は「門の下に立ち竦んで、日の暮れるのを待つべき不幸な人」(208ページ)であるが、この状態を「幸福のようなもの」へと転じる身振りを、彼とその妻は…

不快感と悪意

8日。ようやく晴れる。ドトールで柄谷行人『増補 漱石論集成』(平凡社ライブラリー,2001)を180ページほど読み、研究室でJohn Crowne, The Country Witを第二幕の終わりまで読む。なんとなく悪意が醸成される書物。あ、そう……。* * *7日。今日…

ヒコニャンとジジイと雨

6日。今日も冷たいが雨が降ったり、やんだり。だから、コーヒーを飲み損ねる。まあ、よい……。* * *5日。冷たい雨が降る。だから、少し苦いコーヒーを飲む。 Thomas Durfey, A Fond Husbandを読了する。不倫している男女と、それを暴こうとする男女の知…

日曜日に思う

昨日ある表現者が鬼籍に入ったのを知る。幼少の頃テレビで眼にした彼とサカモトのキス・シーンは、今でも記憶の片隅に残っている。ある種の臨界点をいつも唐突に感じさせる存在、それがワシにとってのイマワノであった。魂の安らかならんことを祈る。N大で…

いい天気

1日。いつの間にか5月がはじまり、左眼も徐々に世界の刺々しさを捕捉しはじめる。それでも、いい天気……。* * *30日。午前中、眼科で左眼の表面の一部を削がれる。その後、N大で授業を2つこなす。ぼやっとした左眼が、ほどよい具合に世界を滑らかにし…