日曜日に思う

昨日ある表現者が鬼籍に入ったのを知る。幼少の頃テレビで眼にした彼とサカモトのキス・シーンは、今でも記憶の片隅に残っている。ある種の臨界点をいつも唐突に感じさせる存在、それがワシにとってのイマワノであった。魂の安らかならんことを祈る。

N大で研究会。記号や表象を分析することよりも、イメージをイメージとして議論することの方が困難な時代になってしまった。あるイメージをあるイメージとして選択し議論するとき、死んだはずの「作者」がその選択の主体としてわれ知らず生き返ることになるようだ。とりあえず意味を放棄して「かたち」に耽溺するか、それとも、ぜがひでもイメージに滞留して「物質」に固執するか……。

帰宅してウトウトしているとケータイが震えている。イギリスの新しい桂冠詩人の詩集2冊頼んどいて、とおじいちゃんの声が聞こえる。

ぶっとばそうぜ……。