2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧

悲劇の末日

ODNBを44冊目まで運ぶ。John Dryden, Don Sebastianを読了する。第4幕で終っておけば喜劇だったが、第5幕でオッサンが登場してDon SebastianとAlmeydaの結婚に反対しだすあたりから雲行きがあやしくなり、最後はおきまりのincestネタが暴露されて、恋人…

encounter

30日。1階の事務室から3階の研究室まで二往復してODNB22冊分を運ぶ。全部で60冊あるから、明日も二往復以上しなければならないということになる。汗がとびでるわけだ。出典が明記されていないものの、Rajchmanによると、Wittgensteinは"don't think,…

疲れ週間

28日。採点がようやく終了し、曖昧なかたちながらも夏休みが到来する。ロラン・バルト『表徴の帝国』(新潮社,1974)を読了する。* * *27日。採点。もうこれが常態化しつつあるゴルバチョフ書記長不在の労働会議。あんたはほんまに政治を勉強し…

試験をめぐる日々

22日。N大の試験問題をつくって疲労する。性格の悪辣さが反映された問題ができあがる。許せ……。* * *21日。試験をし、採点をし、あきれる。thinkとthankは別物です。そうですよね、スナフキン先生……。* * *20日。祝日だけど試験。午前中から労働…

補講3つ

本日は激暑なり。午前は自分の大学で補講(という名の質問時間+出欠確認ナシ)を1つし、午後はN大で補講(という名の質問時間+出欠確認ナシ)を2つする。午前中に2人出現して出鼻を挫かれるも、めでたしめでたしで日が暮れる。暑かろう……。

ボーダーの男

17日。 朝猛烈な雨に襲われる。 傘をさした事務の女の子が笑顔でワシに手を振ってくれる。 オッサン、微笑むの巻。イタリア人ですから……。* * *16日。石原千秋『漱石と三人の読者』(講談社現代新書,2004)を読了する。漱石の小説が発表された媒…

勝負の行方

レポート200枚をサーッと採点する。J. M. W. Turnerの作品のなかから1つ選んでレポートする課題なのに、John Constableの作品について記述してくるやつがいる。採点するワシが両者の違いを見抜く教養をもっているのかどうか試しているのだと理解し、赤ペ…

The Widow Ranter

眠いながらもAphra Behn, The Widow Ranterを読了する。Behnの死後に上演されたためか、それとも、執筆と上演のあいだに時間差がかなりあるということなのか、お目当ての役者の配役パターンが少し予想とは異なっていた。まあ、これはこれで参考になるか。眠…

青に染めあげて

12日。オジイチャンに手紙を書く。ブルーやわ……。* * *11日。平岡正明が没したことと、くるりが偉大であるということを知る。Still "blue"……。* * *10日。緊急会議の召集がある。と言ってもワシは同時刻に授業をもっているので、天下御免で欠席…

Why Maccaroni?

9日。某所で女子2人が「なぜにマカロニ?」と囁きあっておられるようなので、お答えいたします。 macaroni, macca- 1 マカロニ; 《俗》 マカロニに似た細長いもの《ラジオのアンテナ・チューブなど》. 2 (pl 〜s, 〜es) 《18 世紀の英国で》大陸帰りのハイ…

色色

6日。本日ハ色色ナ雑務デ終了ス。コレ日常ナリ……。* * *5日。昨日は湿度が高くて汗を玉のようにかいてしまい、東の京への不快感が漠然と惹起されてしまったし、今日はそれに加えて帰巣本能までもがなんとなく目覚めてしまったので、早々に新幹線に乗り…

2つのイズム

4つの授業の合間に『私小説』を100ページほど読む。バカとは、空気を読もうとしないままに明け暮れる野放図な自己正当化である。それを眼にしたとき、キョウシは金八イズムの炎を燃やして闘争するか、事勿れイズムの氷に身をふれさせて逃走するしかない……

コトバとモノガタリ

2日。いまさらながら、水村美苗『私小説from left to right』(ちくま文庫,2009)を200ページほど読む。左から右へと流れるセンテンス、日本語と英語の混淆、ときおり混じるイタリックなどの文字の物質性については、とりあえず受け流しておけばよ…