always already.

ジョージ・メレディス『エゴイスト』読了。岩波文庫上下巻計九〇〇頁は正直シンドイ。よく訳したな。どうでもよいが、サー・ウィロビー・パターンよ、九〇〇頁もねばるな。宮崎かすみオスカー・ワイルド』(中公新書)も読了。労作だと思うが、評伝なので年表があるとありがたいか。

広島現代美術館で立石大河亞の展覧会が開催されていたのだが、1月は地獄のような日々を過ごしていたので、どうあっても行くことかなわず。美術館のショップがカタログ発注をネットで受け付けてくれるというので、とりよせてみる。ありがたい。

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25日。かつてのボスが今年度末で完全リタイアになるので、出講日最終日となる本日、紅茶のセットを手にして非常勤講師室にご挨拶に行く。ほんの10分ぐらいの会話だったが、リタイア後の予定などを笑顔交じりに話してくださる。「挨拶に来てくれるのは……。色々と面倒なニンゲン関係に巻き込まれないかどうかだけが心配です」と、これからのワシの身まで案じてくださる。「always already……」と脱構築の常套文句が不意に口からこぼれそうになる。

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19日。赤堀雅秋『世界』@シアター・コクーン。今年の一本目。いくつかの極小的「世界」が交錯しながらストーリーが展開していくので、「最後にこれがどのように締めくくられるのか」という一点にとりわけ関心がむく。まあ、風間氏に託すわな。さすがに早乙女氏の演技は、何というか、「こなれている」。

寒いと甘いものが食いたくなる……。