星と猫と虎

26日。授業4つをこなす。またひとつキラビヤカナ星がこの世を去った、とニュースが告げる。月面を撫でるように歩いたあとで、ヒトの視覚ではとらえられないような彼方にその身をまぎれこませ、この世でのネジレをゆっくりと解きほぐしていただきたい、などと想う。

合掌……。

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25日。『贋作我輩……』を読了する。結末はあっけないものの、キリスト教徒鰐果夫人の息子でコミュニストの鰐果蘭哉【ワニハカランヤ】(71ページ〜)、出臼・柄楠・魔雛【デウス・エクス・マヒナ】という三匹の猛犬(119ページ)、カリガリ博士と活人画とマネキン(265ページ〜)などにココロときめく。食べ物に関する話題が多いのは百鬼園先生らしいということなのでしょうか、鰐果くんは『明暗』の小林と関係があるのでしょうか、蛆田百減センセイ? 

つぎの部分だけは忘れずに引用しておく−−

ソクラテスのデモニオンの故智に祖い、我輩は五沙弥のネコニオンとなって、五沙弥が何処を出歩いても、いつも五沙弥と偕にある事にしようと思う。原典の「猫」では我輩は徹頭徹尾、写生文主義の信条に遵由したから、我輩の直接見聞しない苦沙弥の出先の言動を記述する事はしなかった。止むを得ない場合は苦沙弥の日記によって間接に読者に紹介したのであって……(199ページ)

夜は、女子2人と一緒に食事。サラダ、ハンバーグ、パスタ、チーズ・リゾットなどを食しながら、「某みきてぃ」、「冷静と情熱のあいだ」、「サンドウィッチ連続写真」……をネタにして歓談する。しばし夏の暑さと時の経過を忘れる木曜日の夜。

多謝……。

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24日。虎カフェで昼カレーを食す。

美味……。