美味し/不味し

2日。厄介な問題が物騒なことになりつつある。いささか残酷なコトバたちがメールにのってやってくる。

不味し……。

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6月1日。『坊ちゃん』を読了する。大学に帰った瞬間におそろしく厄介な問題のど真ん中に放り込まれる。書きたいことは色々あるが、厄介な問題が許してくれない。ただ、新幹線をN駅で降りたら、「まいう〜」というコトバで自己のアイデンティティを規定しているタレントさんを前方に見かけたので、倍速歩行を実践しつつそ知らぬ顔を装填して、この「まいう〜」ににじり寄ったということだけは、忘れずに明記しておきたい。

まいう〜……。

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31日。神保町で後輩と後輩の知人女性とともに、少し遅めの昼食をとる。知人女性は愉快な人なのでヒトミシリがなりを潜める。ただ、ひどい雨に閉口する。夜、雨があがったところでオオトヤのバクダン丼を食し、手持ち無沙汰に漱石『坊ちゃん』を買って読む。

今日も美味し……。

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30日。某学会で東京詣で。車中、『明暗』を読了する。オオトヤのバクダン丼美味し。

美味し……。