Confidential Shakespearean

7日。フランスなど(海の向こうから)のカトリックの脅威を耐え忍びつつも、最終的には神からの祝福を得ている自分たちが勝利する、という意識(あるいは、メロドラマ的思考)によってプロテスタントのイギリス人は、統一的な「国家意識」を得ていたのであり、そのような意識醸成に大きく資するところがあった書物が、ジョン・フォックス『殉教者の書』とジョン・バニヤン天路歴程』である……というのが、Linda Colleyが自著の冒頭で語っていたことだと記憶する。わざわざ、こうしたためてみたのは、現在の右傾化するジャパンの状況をふと想起したためだが、それよりも、右左とか、国家とか、「美しい日本」とか、自虐とか、感謝とか、○○とか、こういったものたちを「なんか胡散臭いな」と思うようなニンゲンにワシが自己成型したのはどんな書物によってかな、などと考えてみる。頭のなかにふと出てきたのは、Jonathan Dollimore & Alan Sinfieldのあの論集だ。さすが、Shakespearean。

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5日。オジイチャンを交えて「なだ○」という某高級店で会食。残念ながら欠席された方が2名おられたが、補充人員1名を得て、計4名で会は進行する。若者に対する面倒見の良さでは人後に落ちないオジイチャンは、補充人員Joy○e女史の行く末について、熱くアドヴァイスを投げかけるものの、その内容については「confidentialで」という約束なので、ここにしたためることはかなわず。最後に欠席者送信用に写真を数枚とる。めずらしく笑顔のオッサン(=ワシ)の写真がとれるものの、これもconfidentialにしておく。その後、皆さんとお別れして、大学に向かう。

おつかれ……。