もしかしてアメ文

31日。花粉症か、風邪か、よくわからないような状態の年度末。「今日はPM2.5がひどいからボヤケテ見えるなと思っていたら、実は白内障を患っていただけだった」と、先日ある人が語るのを耳にしたが、もしかしたら、花粉症でも、風邪でもないのか。

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30日。George MeredithのThe Egoistは大学院のときに読まされたものだが、そのとき使用していたテクストが本棚から出てくる。Penguin版なので、かなり色褪せてしまっている。残念ながら思い出ポロポロというわけにはいかない。あわせて『虞美人草』を読んでいた記憶はあるが……。Middlemarch, The Portrait of a Lady, The Bostonians, The Ambassadorsなども読まされたが、どの思い出もポロポロではない。あれ、Henry Jamesが多いな。というか、Ezra Pound, Sylvia Plath, Wallace Stevens, Walt Whitman, Sherwood Anderson, E. A. Poeとかも読んでいたから、ワシ、もしかしてアメ文専攻だったのか? Poundのあの黒くて厚いThe CantosとそのA Companion、そして、Stevens詩集は一応本棚に立ててある。

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26日。このところ風邪気味だったりして体調不良だったが、少し回復したので『幽霊』@コクーン。恥ずかしながら初イプセン。女中役の松岡芙優はこれが初舞台というが、そんな印象を抱かせない演技をする。観客のお目当てはアルヴィング夫人役の方のようだ……。小奇麗というか、人工的というか、そのあたりの形容が頭のなかをめぐる。いちばん最後の台詞に「太陽」というコトバがあったので、「太陽に連れて行ってくれ」という発言を思い出す。シブヤのBookOffにはSarah Kaneがあったりするのだな。文化的へだたり。

さよなら……。