A passo di gambero

6日。成績処理つづく。上下二段組み約四百頁の歴史書を読み終える。もともと読むスピードが速くないうえに、重くて携帯することがかなわないので、机のうえにおいて空いた時間に読むだけとなると、けっこうな時間がかかってしまう。ただ、この上下二段組みという体裁は嫌いではない。むしろ、この体裁の方が、内容がクリアに頭のなかに入ってくる。そういえば、以前Kevin Sharpeの千頁をこえる本を携帯しながら読んでいらっしゃる方がいたな。ワシはまだまだ修行が足りぬ、ということだ。

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5日。近所に生息するgamberoたちがみるみる大きくなって、みるみる赤くなっていく。駅までの道すがら、毎日スマホで写真撮影を試みるのだが、なかなか会心の一枚が登場しない。gamberoの警戒心もなかなかのもので、A Passo di Gamberoで逃亡していく。ハンターと化した夏休みの子どもたちに捕獲されることなく、その短い生をまっとうすることができるよう祈りつつスマホをかざすのだが、気配を感じたやつらは一目散に後退しながら逃亡していく。

夏を未だ休めず……。