もう少しだ

7月5日。troppo difficile ...。早朝、アッバス・キアロスタミが亡くなったことを知る。金色に輝く麦畑のなかを2人乗りのバイクがゆっくりと走っていく美しい場面がふいに思い出される。

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7月4日。順調に事がすすんでいる様子なり。

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7月3日。仕方がないので、冷房がまったく効かない研究室でレポートの採点をする日曜日。「メガバンク」を「目がバンク」と記すものあり。

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7月2日。入会後数年たつものの、一度も出席したことのない学会に初めて足を運ぶため、東の京に詣でる。前回の東の京詣でのときにも購入した「マ○セン」の「ポケッ○サンド」を購入する。マ○コさんの番組で紹介されて以来人気が出て、ひとり3つまでしか買えなくなってしまったし、夕方には売り切れてしまうので、目的地に行く前に購入しておくことにしたのだが、こんなことをしていたので、本来の目的に遅刻しそうになってしまう。なんとか5分まえに到着し、学会事務で労苦を惜しまない俊英に、「ポ○ットサンド」3つのうちひとつを進呈して労をねぎらう。

学会では18世紀演劇について勉強させいただく。先生方の話をうかがっていたり、ハンドアウトを拝見していたりして思ったのは、「あれ、18世紀の勅許劇場の演劇ってこんなにト書きが少なかったかね」ということだった。「台詞のやりとりを見せる」というお話をされていた先生がおられたので、その話を拝聴していて、ト書きにはあらわれない所作をしていたのか、台詞を語るときには余計な動きをしないように所作を制限されていたのか、などと考えてしまう。感情を表す定型的身振りがあって、それが演技にも援用されていたということはよく言われるが、感情表出などに関係しない「なにげない台詞のやりとり」の部分は、台詞を語ることに専心するようになりつつあったのであろうか……。そう考えると、なんとなく台詞で提示される情報量も多くなり、いわば小説の登場人物のように、人物の表象が細密化しているように感じられなくもないのだが……単なる印象にすぎませぬが。残念ながら、気をつかわなければらならい食事会が控えていたので、先生方のお話をうかがい終えたところで、名古屋に向けてそそくさと出奔する。それにしても、どこも暑い。

その後、案の定、気をつかって疲れる。

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7月1日。あまりにも順調に事が進まないので、エドワード・サイードの論文を読んで気分転換をすることで合意が形成される。『キム』のお話。Mr. Foote's Other Legという戯曲がとどく。どこかでなにかのテクストにでもできないかと思ったが、まあ、無理だわな。

暑い……。