クラクラしたわ

22日。暑い、怠い、眠い、辛い、の四重苦。

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20日。とある事実が露見して、来年あたり忙しくなる。

The Pyramid + CRCK/LCKS@Tokuzo, Imaike。前者は名古屋のバントで、ドラムスがバイオリンを奏でたりする。なかなかに面白い。一応目当ては後者だったが、またひとつ蒙を啓かれた。CRCK/LCKSも多彩な音を奏でてくれてpoesiaが満載だった。若者がみんな楽しそうに演奏するので、なにも演奏できないオジサンはなんとも羨ましくなる。リーダーの小西遼が主催する「象眠舎」の活動も面白そうだが、オジサンはその日は行けない。またいつか今池ビールを飲みに、名古屋に来てください。grazie mille。それにしても、夜の今池に集う輩のなかには、大須とは別のレヴェルでイカガワシイ匂いを漂わせる方がいるね。

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19日。『あわれ彼女は娼婦』@新国立劇場。舞台美術は美しく、マリンバの音も効果的だと思う。この芝居はもう少しグロテスクな手触りと不調和なリズムをもっていると思うのだが、ジョバンニとアナベラが示す時空間にそれらが一元化されてしまっているように感じた。決して役不足というわけではないし、むしろ、手練れの類に加えられるべき役者だとは思うのだが、このような芝居のなかでヴァスケスやヒポリタを演じて、芝居に別の側面を導入するのは、なかなかに大変なことなのだと感じた。「世界のNinagawa」版は見た記憶がない。

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暑い、怠い、眠い、の三重苦。Richard Southern, Changeable Scenery: Its Origin and Development in the British Theatreを読みはじめる。1951年の本。図書館が不要になった蔵書を廃棄するというので、20冊ほどもらいうける。ブローデルマクルーハンデリダ、イーグルトン、サイードなどなど。そのなかの一冊で『共産主義者宣言』を論じた薄い翻訳本を読了する。「あとがき」に「The Artist 4mally Known As Priceを聞きながら2日で翻訳を終えた」的なことがしたためられていて、「あとがき」から「いま」のあいだに横たわっている15年という時の移ろいを感じ入る。

ラクラしたわ……。