Addio a Citti

17日。有効期限間近の地域振興券を駆使して「うな重」を食す。

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14日。『王女メディア』@東京グローブ座。この場所を訪れるのは何年ぶりであろうか。メディアといえばマリア・カラスの威風堂々がまず第一に想起されるのだが、平幹二朗が演じるメディアも素晴らしかった。舞台に近い座席であったため、メディアが唇をワナワナさせて己のなかにある何事かを押し殺そうとする様子がよくわかった。その佇まいと所作は、微に入り細を穿っていた。そして、若松武史には今回も驚かされた。

Franco Cittiの訃報にふれる。Accattoneで彼が演じたロクデナシは最高にロクデナシであったし、そこに描かれていた埃まみれのイタリアは最高にイタリアだった。Laura Bettiも死んで随分時が経つな。Pasoliniに再会するために、いましばらくの時を耐えなければならないのは、Ninetto Davoliだけになったようだ。Cittiと同日に鬼籍に入ったAlan Rickman、さらにはDavid Bowieの追悼については、この国の他の方たちにまかせておくことにしよう。ただ、この2人の訃報にふれてまず思ったのは、なぜか「Boy Georgeは元気かな……」ということだった。まあ、「カルチャー・クラブ」の世代ということなんでしょうか。

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11日。論述試験80枚ほど採点をする。

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8日。今年はじめてのキム兄会。遅々として進まず。

疲れた……。