不平等/幼年学校/木曜日
1日。G. K. Chesterton, The Man Who was Thursdayを読みはじめる。ジジェクがその著作で幾度となく言及していたと記憶するこの小説は、だれもが知っているとおり、なかなかに読ませる。授業で使うと面白いかもしれぬが、あいにく、これをテキストにできるような授業はない。翻訳が出いているようなので、読み終わったら見てみよう、と思う。
本屋さんがふらりと来て、1938年に出版された「陸軍幼年学校」の蔵書印がある本を見せてくれる。「陸軍幼年学校」は名古屋にもあったようで、その蔵書はそこから某大学に寄贈か移管されたようだ。そして、さらに、その某大学が「リサイクル本」としたものを件の本屋さんがひきとって手にしている、というわけなり。それにしても、なぜに「陸軍幼年学校」から「某私立カトリック大学」へ?
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31日。電車で『人間不平等起源論』を読んでいたら、偶然、物理先生が隣に座ってきて、「なぜそんな本を読むのか」と問うてくるので、「これからわれわれが向かおうとしている場所でワシに憑りついている不平等の根源を断つために、古典の力を借りるのでござるよ」と答えたら、「それ読んで解決すんの」とさらに問うてくるので、「ケンイチ氏、なにごとも修行でござるよ、ニンニン」と答えておいた。うそ。なお、物理先生はケンイチというお名前ではないものの、これに限りなく近いお名前なり、ニンニン。ちなみに、ワシもハットリくんではない。
最近亡くなったR. A. Foakesのある文章を読んでいたら、端々でAndrew Gurrに軽い反駁をくわえているので、面白くなった。
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30日。OFF。
眠い……。