今週は毎日会議

12日。Robert Glasper Experimentの新譜ArtScienceにおさめられているある曲の歌詞が耳でこだまし続けていたような一週間だった。今週は毎日会議だった。

I'm only human
Of flesh and blood I'm made
Human
Born to make mistakes

もちろん、パーフェクト・ヒューマンなどではない。

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11日。キム会。ローストビーフが挟まれたサンドウィッチを食す。今週の幸福はこれぐらいか。マクルーハン『グーテンベルグの銀河系−−活字人間の形成』(みすず書房)を読みはじめる。

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10日。某非常勤の先生からメールがくる。閉口する。さらにメールがくる。閉口する。とりあえず、来週まで放置しておくことにする。

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8日。昨日、某非常勤の先生がやはり来た様子なり。ワシが不在と見てとるや「情熱氏」のもとを詣でたらしい。危ない、危ない。ほっと一息ついて、メールボックスを見に行ったら、某非常勤の先生による手書きの短信と某果物の差し入れがそこに挿入されている。とりあえず、メールでお礼をしておく。ワシは屈しないぞ。

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7日。某非常勤の先生からメールがくる。閉口する。直談判に来られかねないと思い、早々に研究室をあとにしてコーヒーショップに逃げ込む。

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6日。今週は毎日会議。某非常勤の先生からメールがくる。閉口する。さらにメールがくる。閉口する。

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4日。サルトルについての某研究書を読んでいたのだが、章がすすむごとに翻訳の質が低下していき、代名詞などを直訳しはじめてわけがわからなくなった200ページ付近でほうり出す。たしかにこの人の英語は難解だが、それでもこのような訳文を巷間に流布させてはなるまいだろう。

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3日。手塚治虫の誕生日で本多劇場ができた日でもあるらしい。またひとつ齢を重ねる。おそらく本人以上にこの日を意識してくれているのがドーキョニンの母堂で、毎年プレゼントとケーキをくださり、おまけに電話までしてくださる。大学などという組織にかかわっているニンゲンにとって、昨今の「祝日」とは「労働日」の意にほかならず、御多分に漏れずワシも本日は「労働」に勤しんでいたから、おのれの齢のことなど忘却していたのだが、母堂に与えられたプレゼントとケーキと電話によって、今日という日がもつ極極局所的な意味を自覚する。とりあえず、ありがとうございます。

某……あきらめてください……。