ウィンズロー・ボーイなど

30日。久々に歯医者に検診に行く。終了後、電車までの時間があったので、同じ建物のなかにあるヴィレッジ・ヴァンガードに入ってみる。とくに買うものはなかったが、店をでたところにあったミギーのガチャガチャになにかしら惹かれるところがあり、200円を投じてガチャガチャしてしまう。30年ぶりぐらいか?

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29日。不毛な会議にもとづく発展版不毛な会議。

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22日。不毛な会議。

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19日。巨大な大学に馳せ参し、2時間ぐらいかけて、「アダプテーション理論はどうして理論化に抵抗するのか」的な内容の論文を解説したような、しないような……。終了後、乗るバスを間違えて、あらぬ方向に行ってしまったが、なんとか地下鉄の駅にはバスが送り届けてくれたので、無事に帰ることができる。

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17日。かつて2年生のときに講読の授業で『ウィンズロー・ボーイ』を読まされた大学に行く。この大学では学部時代に、ラティガンだけではなく、サヴォイ・オペラを読まされたりもした。いずれも非常勤の先生だったが、ラティガンを教わった先生にはその後お眼にかかる機会はいまだなく、一方、サヴォイ・オペラを教わった先生には、いちど(たしかピーター・ブルックの『ハムレット』だと思う)劇場でワシの前の座席に先生が就かれるという偶然の機会があった。もちろん、そのときコトバを交わすことなどなかった。それからしばらく経って、その先生は急逝された。結局話しをする機会を失ったままになってしまったが、それからまたしばらく経って、古書店にあった『ゴシック演劇集』を手にとってみたところ、ページとページのあいだから、その急逝された先生を宛名とする領収書が出てきたことがあった。なんとなく郷愁に襲われ、遺贈の品を手にしたような面持ちでレジに向かった記憶がある。それからまたしばらく経って、同じ大学の授業で今度はワシがサヴォイ・オペラについて厚顔無恥にも話してみたりするような機会があったりもした。不思議なものである。

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16日。『ウィンズロー・ボーイ』@新国立劇場。別の劇場、別のキャストで数年前にも見たが、『ウィンズロー・ボーイ』がやるとなると、何度でも見たくなってしまう。法廷弁護士サー・ロバートがロニーに詰め寄るところがこの芝居の見せ場のひとつであろうが、今回のサー・ロバートは、たたずまいの威圧感が前回の役者よりも強かった。

終演後は頼まれていたクッキーを原宿に買いに行く。JR原宿駅で下車したのは20年ぶりぐらいではないだろうか。国際色豊かなお祭り状態。

夏が来たのか?……。