ワシ、怒ってます

結局、Anonymous諸氏は誰ひとりとして成績の異議申し立てをしてこなかった。なんとなく拍子抜けしてしまった。それしても、おのれの成績なんて、そんなものかね。そして、『マルチチュード』下巻は、上巻とともにそっと本棚に戻してしまった。

メール転送機能は便利な反面、とても恐ろしいものであると実感する。二者関係を前提に送ったメールが、先方によって第三者へと無断転送された場合、もともとメールを送った際のコンテクストが幾分かはそぎ落とされてしまい、メールの文面だけが転送者と転送先のあいだで新たなコンテクストを獲得してしまう(まさしく、占有が行われてしまう)。その結果どうなるかというと、転送先から、メールの執筆者に悪感情だけが送りかえされてくることになる。なにが言いたいのかというと、ワシがその転送被害にあった、ということなり。キャラクターにはないが、転送者に抗議文を書いてしまったわ。ワシは関係ないと何度も言っているだろうが。当事者間で直接話し合いをせずに、関係のないワシのところにメールを送ってきてばかりいるから、ワシが大火傷を負うはめになったではないか。いいかげんにしてくれ。泣くぞ。

Tim Keenan, Restoration Staging, 1660-74 (Rutledge, 2017)を読んでいるのだが、先行研究への反論が長くて、なかなか実質的な議論にたどりつかない。誠実といえば誠実だし、理解できぬわけでもないのだが、文章が意気込みすぎていて、読んでいると少し気恥ずかしくなってくる。

怒るでしかし……。