Lisa Jardine

Lisa Jardineが鬼籍に入ったことを知る。25日とな。もう随分前のことになるが、仁川空港で彼女の著作(たしかWorldly Goodsだったと思う)の韓国語版が出ていたのを見たことがあった。原著が出版されて間もないのに韓国の人はすぐに訳して出版するなんて勤勉だなと思い、買い求めようかどうか逡巡した記憶がある。もちろんワシは韓国語を解さない。原著と表紙や体裁が同じだったので、わかったしだいなり。

ワシは彼女の著作の勤勉な読者ではないし、不勉強にして彼女の著作のなにかがジャパンで流通している言語に翻訳されているかどうかは知らないのだが、Going Dutchぐらいは翻訳で読めるとよいだろうな、と想う。とりあえずReading Shakespeare Historicallyが眼のまえにあるのだが、残念ながらいまは1800年あたりの演劇に(嘘ではなくホンマに)苦悩しているので、また別の機会に読むとしよう。

ただ、つい最近、彼女の初期の著作をひも解いて、その一節を引用する機会があった。それは数年前に亡くなった同じくイングランド碩学とよべるような人物を常に念頭において記された文章だが、おそらくこれが日の眼を見ることはないだろうから、なにやらLisa Jardineには悪いことしてしまったな、と想ったりもする。え、ワシが引用したからか……。

皆様には、LLAP……。