ひとかけら減

よくわからないうちに日にちだけが過ぎて行く。よくわからないうちに事務仕事だけがたまっていく。

6日。役職者の交代に伴う飲み会。事務のオッサンによる「何十年もまえの自慢話風味ひとり語り三昧」を堪能させられること2時間あまり。ワシが生まれたころの話しをされても困ります。

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5日。宛名も差出人もない「○○○しか見れませんが……」という一文だけがしたためられたメールが、ある非常勤からやってくる。言ってみれば仕事上の付き合いしかないのに、この一文から滲み出るなにやら不遜な感じに閉口する。これは彼女が自己成型をとげた泡期に特有のレトリックなのであろうか……などと思ったり、思わなかったり。しかし、仕事上の付き合いしかないので、件の一文メール以前に添付書類として送ったものをプリントアウトし、女史のメールボックスに何事もなかったように投函して、その旨メールをしておく。仕事上の付き合いでなかったならば、飛天御剣流で斬り殺していたところだぞ。

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3日。授業日。「ラ・ベットラ」で、田舎風テリーヌ、蟹のリングイネ、ローストビーフ、プリン、赤ワインを胃のなかにおさめる。ドーキョニンが、量り売りの高級チョコレートをくれる。「1gあたりがあまりにも高いので、ひとかけら減らしてもらったわ」と言われる。でしょうね。

勉強もしています……。