不思議の教室

16日。Non posso impersonare Don Juan. Magari!

19時になろうというのに、新任のエーゴ教育氏がエーゴ教育のことで相談に来る。ワシのところに来ないでけろ。ああ、この時間に研究室にいるエーゴ関係者はワシしかいないかぁ〜〜。でも、エーゴの教育ではなく、エーゴの演劇を勉強しているんだから、ワシのところには来ないでけろ。

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15日。精神分析理論について語っていると、男子学生がなにやらニヤニヤ笑っている。「そんなに精神分析理論が面白いのかね」と思って凝視してみると、片手に握りしめられたスマートフォンの画面に興じているだけで、氏にニヤニヤ笑いをもたらしているものが精神分析理論ではいささかもないことが判明する。ヤル気が消失する。ただその一方で、ハードな音楽を奏でそうな金髪女子が毎時間ワシの眼の前に座り、一睡もすることなく熱心に受講していることも言い添えておかねばなるまい。スマートフォンにニヤニヤ笑いを浮かべるチェシャ猫男子と勤勉なハードロック系金髪アリスがいる不思議の教室なり。

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14日。忘年会で赤ワインをめいっぱい飲む。

がおー。