「冷静」氏の今

26日。朝、電車で「冷静」氏に遭遇する。久々にお会いするかつてのボスは、定年以後の今現在、特別な任用のかたちをとる教員として、週2日大学に参上し、決められた数の授業だけを行っている。あまりにも晴れやかすぎる相貌をたたえて氏は、「いや〜以前に比べて楽になりましたわ。肩の荷が下りて、ずいぶん楽になりましたわ」と連呼しつつ、氏の趣味であるフルマラソンについて、「今度は〇〇に出て、11月には△△に出て……」と、今年度参加予定のマラソン大会を列挙しはじめる。それを聴きつつ、ワシはどす黒いものに支配されそうになる。「かつてのボスがまだ現役ボスの地位にあったときに肩にのっかっていたという『荷』とはなにを指しているのかいね……かつてのボスがまだ現役ボスの地位にあったときにも、マラソン大会参加が××よりも優先されていたのではないかいね……」などというコトバたちを、そのどす黒いものが、ワシの口を使って体外に放出しようとするものの、強固な意志でなんとかそれを阻止する。好きなことだけをやれる状況に行きつくにはまだ20年以上生き延びなければならないのだ、と認識した朝のワシは、本日の午後、2つの授業をこなす。

もう少しDario FoとFranca Rameの演劇活動について知りたいと思うのですが、イタリア語がマダマダなり。

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25日。Happy Birthday

to You....