イラッとする権利

「火曜日は謀殺されて対応できないので、月曜日のオフィス・アワーに来てください」と告げたところ、「はいわかりました」という返事を先週した学生氏が、今週も月曜日ではなく火曜日の謀殺時にやってくる。「月曜日には来られないの?」と問い、「いいえ、来られます」という返事を今週した氏に対して、ほんの少しイラッとする権利をワシは主張してみたい。氏は来週何曜日に来るのやら……。ちなみに、氏は4年生であり、工業系英語論文の読解について質問に来る。つまり、ワシの教えている学生ではない。

必要なもののコピーをとって、もろもろ準備を整えて、いざコーヒーショップに出陣というときに、リンリンと内線電話が鳴り、そこから1時間ぐらいエーゴ教育氏によるエーゴ教育の話がはじまる。受話器を置いた後、上着を脱ぎ、PCのスイッチを入れ、鞄からコピーをだし、エーゴ教育ではなくエーゴの演劇を読みはじめる……。そして、ワシが受話器を握っているあいだに、エーゴ教育に多大な関心をお持ちの情熱が横溢して仕方のないお隣さんが、いちはやく研究室をあとにして行く。もう、なにも言うまい。

うげげげ……。