Lee Konitz

もう色々なことを忘れてしまった。が、悪玉コレステロール支配下登録選手になったことだけは明記しておこう。

17日。久々に6時発乗車。

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15日。台風到来。

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8日。今日も東京滞在の予定が呼び戻される。夜から別の予定があったのだが、それまでに片付けねばならない要件が発生したそうだ。いつもどおり、シクシク泣きながら帰る。

夜遅くからLee Konitz Quartet@ブルーノート名古屋。老練なサックス奏者は、今宵、明らかにイラついていた。それもそのはず、女性2人を同伴していた男性客が、演奏のあいだ、声高なおしゃべりに興じていたからだ。齢80をとうに過ぎた件のサックス奏者は、椅子に腰を下ろして演奏していたが、そのうち立ち上がり、ステージぎりぎりのところまで行って、その男の方におのれの楽器を向けて演奏しはじめる−−「オレの演奏をナメルナ」と言わんばかりに。かろうじてアンコールはあったが、アンコールの最後、ドラムがソロを打ち鳴らそうとしはじめるところで、バンマスは"good night"と言い残して、ステージをあとにしてしまう。客の大方が、そして、Quartetのほかの3人も、あっけにとられていたが、おしゃべり男性と同伴の女性2人は意に介さず、空になったステージなど一瞥もせず、記念と言わんばかりに、ピース姿の写真を撮りまくる。実は、彼ら以外にも、あっけにとられなかった客が3人いて、それは、ワシの近くに座っていた3人の男性客だ。彼らも、演奏中に、「乾杯」と述べてコップを打ち合わせたり、スマホ作動に興じていたのだが、幸いステージからは遠かったので、Lee Konitzのイラつきを免れていたのではないのだろうか。今宵のQuartetは素晴らしかったが、今宵の名古屋は最低最悪だ。

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7日。東京。みなさん遠くから貴重な時間を割いていらっしゃってくれているということをもう一度思い返して精進せよ、ワシ。ごめんなさい。

夏が終わる……。