謹賀新年

5日。山口昌男『学問の春』を読了する。著者は現在病気なのね。

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4日。年賀状を書いて投函する。すみません。

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3日。カールG-sanを見る。映画がすすむにつれてG-sanの動きが俊敏さを取り戻す。

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2日。ライスバーガーを食す。塩ダレが美味し。

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1日。ホテルの朝食には「おせち料理」や「お雑煮」が用意されているにもかかわらず、「ホットケーキ」や「スクランブルエッグ」などを食してしまう。その後、立ちつづけて出発地点に戻ってくる。帰路はbill and cooを目撃せずにすんだかわりに、睡眠中のお姉さんの二重あごを見るはめに陥る。

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31日。昼食後、一路北へと向かう。指定席予約をしていなかったことに気づいたのは前日だったので、当然、車中での1時間40分ほどをヒトビトにまぎれて立って過ごすことになる。最小限の身動きだけが奨励されるこのような状況にあっては、ワシの視線も強制的にある一定の範疇に固定されることになり、その結果、フランス人カップル、大学生風日本人カップル、孤高のオッサン、の三者が視界に登場しつづけることになる。フランス人女子は特大のおにぎりを2つほおばったあと、おもむろにフランス人男子とイチャツキはじめ、それに触発されたのか、大学生風日本人カップルもbill and cooしはじめる。この大学生風日本人カップルの車中での振る舞いをもう少し詳細に描写するとしたら、丸いお腹をだしながら携帯ゲーム機に興じる男子と、長髪に顔を隠しながら眼鏡ごしにケータイの画面を食い入るように見つめる女子が、やおら各々の機器から視線を離してbill and cooをおっぱじめた、ということになる。こんなところで、フランス文化にかぶれんでもよろしい。この間、孤高のオッサンは瞳を閉じて何を想うのか。アナタは正真正銘の日本人ですね。

到着後は晩飯(飛騨牛しゃぶしゃぶ、など)を食し、紅白歌合戦(ワダアキコに哲学を感じる)を見て、深夜の湯(サルと化す)につかる。深夜に「ふっとんだ」なるTVプログラムを見る予定が睡魔に屈する。

オツカレデス……。