もっと笑いを!

4日。さすがに堪忍袋の緒が視界に登場しはじめる。図書館で今月の『ユリイカ』に載っている蓮實、巽、四方田の文章をコピーして読んでみる。「日本語は滅びるのか?」という特集テーマはおろか、そもそもこの特集を組織するにいたる原動力になった本にも手がのびない「おバカ」なわたくしは、やはりstupidでfoolでabsurdでmadでfunnyなのであろうが、断じて「御馬鹿」ではないと実感する。真ん中の人の褒め殺しと生真面目さは、「おバカ」なわたしくしの眼には悲劇にしか映りません。

もっと笑劇を……。

* * *

3日。再試験の対象者、いまだあらわれず。ええい、なんともわずらわしいことよ。「再」試験の反復を中断することになるのは、ワシの堪忍袋の緒ではいささかもなく、「再」試験への絶対的な無関心によって、合格点とおのれの得点とのあいだに穿たれた「差異」をめでずにはいられない彼と彼女の不必要かつ不寛容な愛情の方なのだ。こればっかりは理解に苦しむ。

恵方巻、食す……。