Nanki-Pooさん

ドルに換金して、コーン・パンを買って、研究室に行く。

もうやるしかないので、答案用紙(N大学・イギリス演劇)122枚の採点をはじめる。安易な選択式論述問題は採点を苦行にかえるということを嫌というほど再認識しつつ、結局、赤ペン片手に日が暮れる。試験の欠席者に、奇妙な愛着を感じる。ありがと。

シェイクスピア『お気に召すまま』を選択した者が圧倒的に多いのは予想通りだが、ジョン・ゲイ『ベガーズ・オペラ』とW・ギルバート&A・サリヴァン『ミカド』を選んだ答案用紙が多いのが意外。シェリダン『悪口学校』は人気がないのね……この芝居、好きで熱入れて語ったんですけどね。まあ、この授業でいちばん学生にうけたのは、『ミカド』にでてくるある登場人物の名前ですからな。その名はNanki-Pooさん。

さて、来年もこの授業はあるのでしょうかね。