モンブランでしばしお別れ

身体を刺し貫くような陽射しの一日。そっと手を差出せばつかめてしまうような質感を感じさせる光がふりそそぐ。手に負えない白日のギラツキが、昨日逝った赤塚不二夫の在りし日の笑顔をいっそうシュールなものにする。うなぎ犬の代わりに、うなぎを夕食にして追悼する。

明日から渡米だというのに、懲りずに研究室に出向き、残務処理にはげむ。おじいちゃんに手紙を書いていると、そのおじいちゃんから電話がかかってくる(一ヶ月の渡米なのにわざわざお別れのことば……と思いきや、いつものように本の注文のお願い。しかも渡米のこと忘れてるよ)。その後、同じく懲りずに研究室にいたひとと連れ立って、コーヒーとケーキを食す。モンブランでしばしお別れ、ということで。

明日から本格的に生存証明の場になるな。