遭遇

22日。雑用が小休止した。

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21日。ツマラナイ話をさせていただく in Tokyo。この春に得た教訓は「オイシイところを外してはダメだ」ということなり。

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18日。卒業式。高田ジュンジと『Perfect Human』の人たちに遭遇する near Nanzan University。

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17日。『焼肉ドラゴン』@新国立劇場中ホール。隣の席の男の子が号泣しているので、それに感化されてワシの眼が液体を滴り落とす。まさに春の珍事なり。ワシは完全に「市役所の人」側のニンゲンなのだが、なんとも……。帰宅すると「眼が赤いから明日医者に行け」とドーキョニンに言われる……。

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16日。会議、会議……あとは忘れた。

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11日。『逆鱗』@東京芸術劇場大ホール。松は相変わらずシナヤカだった。

上のところに向かおうと立教大学方面から裏通りを歩いていると、ある飲食店のまえに大人が数名群がっているところに出くわす。「きっと有名な店で夕暮れの開店を待ちわびる人たちなのだな」と思いつつ、その店のまえを急ぎ通り過ぎようとする。ただ「いったいなにを食わせる店なのかな」と思い歩きながらガラス越しに何気なく店内を見やる。するとそこに、山○優の配偶者で、最近信長役を演じたらしい俳優で、随分まえに蜷川幸雄演出の『お気に召すまま』でオーランド役をやっていた男が立っていた。このことを知ったドーキョニンが窓ガラスに接近すると、すかさず近寄ってきたスタッフの方に「撮影してるんですみません」と一声かけられる。恥らいつつ、そそくさと退散する。

上の芝居を観終わったあと、近隣の中華屋で夕食をとることになる。われわれとは一枚の布で仕切られた隣のテーブルでは、どうやら送別会が催されているらしい。それが散会となって面々が出口に向かうときに、ドーキョニンは旧知の人物がそのなかに交じっていることを認識したようで、その人物あてにメールを出してみる。すると、その人物は、ご丁寧にも店まで戻ってきてくれて、ドーキョニンと旧交を温める機会を作ってくれる。ドーキョニンとはおよそ10年ぶりぐらいの再会となる氏は、聴くところによると、メトロ勤務だが、この中華屋が入っているビルの管理を仕事としているらしい。「本当は別の店で送別会を行うつもりだったんですよ」と氏はいい、「本当は別の店に入るつもりだったけど入れなかったんだよ」とドーキョニンは言う。偶然というものは本当にあるのだ、と感じる東の京の夜。

春ですね……。