箱/墓/母

29日。なんとか年内にThe Case Is Alteredが読了できそう。

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28日。ラーメンを食して早々に研究室に帰る。新幹線では2人の幼い娘さんをつれた母堂がとなりの席につく。子どもを育てるのは大変だ、と想う。そして、研究室は毎年のことながら、極寒なり。

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27日。東の京に馳せ参じる。霊魂が身体という軛を離れてしまう瞬間はいつ訪れるかわからないわけだから、とりあえずこの軛とともに勉学にいそしむことにいたす。

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26日。某図書館に本を返しに行く。

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25日。今年最後のキム兄会。お疲れさまでした。

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24日。昨年同様デパートの10階まで馳せ参じてケーキをうけとり、人ごみをかき分けながら、なんとか瑕疵なく自宅までそれを運搬する。ちなみにケーキの種類も昨年と同様なり。

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23日補遺。ラ・ベットラでクリスマス・ディナーを食す。いつのまにか予約が実行され、いつのまにか待ち合わせ時間が設定され、いつのまにか料理が口に運ばれ、いつのまにか代金を支払わされることになっていた。ワシたちからいちばん遠いテーブルでは、男の人がパカッと箱を開けて女の人に見せ、それを見せられた女の人は喜び、さらに、対面状態から隣り合った状態になったその男女は、パカッと開かれた箱を2人して持ちながら、店員さんが向けるカメラのフレームに笑顔でおさまろうとしていた。店員さんが「おめでとうございます」と声をかけていたので、そこから一番遠いテーブルについている男の口から「ああそういうことか、やめておけ、来年から知らないうちにクリスマス・ディナーが仕込まれていることになるぞ……」というコトバが不意に漏れたとか、漏れなかったとか。ちなみに、いま「箱」と入力したら、タイプミスでそれが「墓」に変換されたのは、a Freudian slipのひとつにほかならないでしょうな……無意識を侮るなかれ。

よいお年を……。