felice anno nuovo

6日。felice anno nuovo.毎年のことながら、いつの間にか年があけ、いつの間にか風邪をひろい、いつの間にか授業がはじまり、いつの間にかイライラに襲われている。なんとなく、James Shirley, The Lady of Pleasureを読みはじめる。

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31日。Stan Getzを買おうと思ってレジの男の子に差し出したら、会釈とともに「先生」と言われる。「よかった、Stan Getzで」とココロのなかでつぶやく、そんな大晦日。その後、紅白歌合戦を見ながら、ヘッドホンでThelonious Monkを聴く。ただし、薬師丸さんのところだけ、ヘッドホンをはずす。

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29日。東の京の駅がかなりの賑わいを見せているのにまぎれて、早々に帰る。研究室は暖房のスイッチを入れても14℃と変化がないので、毎年のことながら、殺意がみなぎる。

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28日。テレビで見かけるウザキ氏と駅ですれ違う。その後、東の京に参る。のんきにタリーズでコーヒーを飲んでいたのだが、どうやら行くべき場所を間違えていたようで、一挙にアタフタする。師走をコトバの真の意味で実践・感得する。

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25日。どうやらクリスマス・ディナーというものが夕食時にねじ込まれていたようで、伊太利料理店に行かされる。周囲はカップルだらけなので、ドラマに出てくるみたいにプレゼント交換をしている男女はいないか、と興味津々になる。いない。アベちゃんノミクスは、まだまだこの地方には到達していないようですぞ。われわれはと言うと、互いに黙黙と飯を喰らう。

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24日。デパートにケーキを受けとりに行く。デパートの10階が特設会場になっており、病院の待合室のように、番号を呼ばれたらおのれのケーキをカウンターに受けとりに行くシステムになっている。ここに集うものたちはたしかにある種の病人だな、と思う。

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23日。某業務のために馳せ参じ、1時間ほどして、解散とあいなる。

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22日。嫌がらせのようだが、嫌がらせのつもりはいささかもなく、1時限目に補講を行う。欠席者は大多数にのぼる。

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20日。嫌がらせのようだが、嫌がらせではいささかもなく、指定された日時なので台風休講の補講を行う。欠席者はクラスの3分の1に達する。

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18日。「懲戒解雇」というコトバをはじめて直に耳にする。その後の会議で、エーゴキョーイク氏が訳のわかならいことをおっしゃるので、ブチギレそうになる。あらゆることを知っている神のような口ぶりを氏がするので、アナタ様もたんなる卑小なニンゲンに過ぎませぬぞ、と言い放ったとか、言い放たなかったとか……。

お元気で……。