春だから

21日。キョーム委員ではないのに、なぜか今日もキョームの仕事をしてしまう。正確に言うと、「させられてしまう」。

Michael Shapiro, Children of the Revelsを読了する。グラマースクールなどで教育をうけているため古典の素養がたしかだとは言え、10〜15歳ぐらいの少年たちが、natural style, declamatory style, parodic styleなどの演技法を実践しえたのかね? 「理想の(少年)俳優」を想定しすぎではないのかね? 

ケータイを家に忘れる。 

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20日。ケータイの地図をたよりにマックを探したら、あとかたもなく消え去っている。仕方がないので別の場所にある旧知のマックに行ったら、受験生であふれかえっている。女子は大体2人組、男子は大体ひとり。男子のうちのひとりが受験参考書を山積みにしてタワーのようなものを机のうえに形成しているので、倒してやりたい衝動にかられるが、この男子の将来に響くとマズイので自制する。スタバで勉強する受験生と、マックでそれをする受験生とでは、偏差値や志望校に顕著な差異が存在するのであろうか、などと漠然と思う。たとえば、ドトールで勉強すると、ミスドで勉強するよりも合格率が20%アップする、などというデマが流れた場合、受験生はドトールに殺到するのであろうか、などと暢気に思う。

ブラブラ歩き回って、古書店で野ざらしになっていた『コメディア・デラルテ』なる翻訳本を買う。

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19日。屈強な男が3人も店員でいるのに、カウンター席しかなく、しかも、メニューには餃子と飲み物しかない店で、餃子一皿を食す。客はカウンターに一列にならび、ほぼ無言でおのれの餃子一皿を平らげると、勘定を済ませて立ち去ることになる。その間、約5分。これが反復される店内。ドーキョニンによると、ここは名代の店でふつうは行列ができるらしい。その後、バーミヤンで昼食をとる。つまり、中華からの中華。名代とか行列とかに興味がないワシは、「はじめからバーミヤンで餃子も食しておけばよいのではないかい」と思うが、どうやらそのような説はこの世には存在しないようなので、心のなかでつぶやいておく。その後、アイチのとなりの県にあるナゴヤ名物「コメダコーヒー」で夕暮れがアスファルトに染み込むのを目撃する。つまり、中華からの中華からのコーヒー。

Say to myself……。