「こんにちは」の条件

25日。非常勤先の試験1に会議1。非常勤先から大学にもどろうと駅まで歩いていると、ランドセルを背負った小学女児とすれ違う。その女児は、すれ違いざま、ワシに「こんにちは」とニッコリ笑って挨拶をしてくれる。こんな小さな知り合いがこのオッサンにいるはずはなく、おそらく彼女は、親御さんか学校の先生に、「(知らないオッサンでも怪しくない人だと判断でき、挨拶をした場合には必ず応えてくれるような常識をもった人だと判断でき、不自然な作り笑いを浮かべなくても挨拶する自信がおのれにあると判断できる場合は)知らない人でも挨拶しなさい」と教えられているのであろう。つまり、ワシは上記の挨拶条件にパスしたわけだ。女児の期待に応えるべく、常識人のワシは、当然、不自然な作り笑いを浮かべることなく、「こんにちは」と挨拶し返す。「いったいどこの小学校かな」と思って女児を見ると、ワシが先ほどまでいた大学と同じ名前が記されたマークを身に帯びている。なるほど、彼女は、数年前に新設された「大学付属小学校」で研鑽をつんでおられる聡明な女児であったか。女児が今後捻じ曲がってしまうことのないよう祈る。

寄り道をしてJ・A・ウェストラップ『パーセル』(音楽之友社,1989)を買ってしまう。Henry Purcellについてこんな本があったのね。

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24日。会議1にテスト2。週末が仕事だと、月曜日が月曜日らしさを失ってしまったように感じられる。

こんばんは……。