マツのしなやかさ

30日。なんとか本日締め切りの文書を提出し、締め切りをきちんと守る大人であることを証明する。

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29日。高〜い買い物をしてしまう。

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28日。授業1つ。16時30分から「冷静と情熱」会議。終了は20時。「情熱」の感情統制がいよいよきかなくなってきた気配なり。対話は謙譲の精神からですよ。

ランの命日。ずいぶん時が経ったな。

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27日。N大で授業。火曜日はいつも雨。

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26日。リリの命日。ずいぶん時が経ったな。

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25日。疲労 my love。なんのこっちゃ。

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24日。『2人の夫とわたしの事情』@シアター・コクーン。渋谷のBunkamuraは何度行ってもすんなり到着できない。今回もニンゲンたちであふれかえっている週末の渋谷をさまようことになってしまう。

サマセット・モームを作者とするこの芝居において、今回の上演でとりわけ明記しておかなければならないのは、マツタカコのしなやかさであろう。彼女が演じるヴィクトリアは、見るものが異口同音に「天然」と称すような盲目さを身に帯びており、それが惹起する独善を周囲に撒き散らさずにはおられないのだが、通常うんざり感を伴ってしかるべきこの女の振る舞いを、マツは、嫌悪ということばの範疇に踏みいれさせることなく演じる。彼女はチャーミングということばとともにヴィクトリアの生をしなやかに生きてしまうのだ。台詞の量はべらぼうに多いし、さらにそこには身振りのあわただしさも加わるが、それすらも事も無げにしなやかにこなしてしまう。マツの喜劇女優としての力量に感服する。あとは、声がなんとも美しい。

これで連休……。