鬨の声

5日。今日はN大のレポート締切日なり。

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3日&4日。「冷静」と「情熱」とワシで作成した「自習用英語問題+解説」(A4で60枚ほど)の校正を(マル投げされたので)行う。「冷静」の原稿はあくまで「冷静」で、「情熱」の原稿もこれまたあくまで「情熱」であるが、両者のこの齟齬を中和させてフォームを統一するために5時間×2日ほどPCに向かうはめになる。おまけに、フォーム統一中間段階の原稿を「冷静」と「情熱」に送って確認を求めたところ、責任者であるはずの前者からは「スベテオマカセシマス」というマル投げメールがとどき、行過ぎた検閲者である後者からは「冷静氏ノ英語問題ハ不自然ダカラまかろに氏ノ判断デ修正ヲ加エロ」という暴言メールがとどく。悪意に満ちたこれらの文字は疲労しきった網膜の悪戯によってかりそめに視界に現出しているに過ぎず、本当は別の趣旨を伝える文字が存在しているはずだと思って見返してみるものの、網膜に映る風景は微動だにせず。ここにいたって、網膜だけではなく忍耐力までもが鬨の声をあげる。「コノ件デハモウ両人に確認ヲ求メマイ」と誓い、できあがった原稿を穏やかなココロもちで事務方に送信する。この間「会議での睡眠を得意とするオッサン(またの名をテリー)」がなにをしていたかというと、「………」でございます。

念のために付言しておきますと、もちろん、あらかじめ統一フォームを決めてから作成にとりかかったのですよ。それでも5時間×2日です。

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2日。アルンダティ・ロイ『帝国を壊すために−−戦争と正義をめぐるエッセイ』(岩波新書,2003)を読了する。ロイのことばはいつもストレートで、ある種の爽快さを体感させてくれるが、そんなカタルシスを味わうことよりも、米大統領交代以後の世界と、沖縄をめぐる状況について想う。もちろん、ワシがいかにものを知らないかということも痛感する。

キレてまうやろ〜……。