何年生?

ある古本屋で本を見ていたら、店番のおばちゃんに「何年生?」と尋ねられる。あたりを見回すとそこにはワシしか存在していないので、発せられたコトバはワシを宛先にしたものだと了解したのだが、それでもそのような了解に確信がもてなかったし、もしかしてワシの視力では捕捉できない人物がもう一人いらっしゃるのかもしれないと思い、「ボクデスカ?」と聞き返す。やはりコトバの宛先はワシだったようで、「イチオウ働イテイルンデス。コンナ格好シテテスミマセン」とこたえると、おばちゃんは「大学院生さんかと思ったわ」とおっしゃる。そんな営業トークに騙されて一冊購入……などという若さは、もうとっくに失っているくらいの年齢なのですよ。

恥ずかしきことなり……。