華麗なる忘年会の翌日

22日。Wycherleyの芝居を少々読んだあと、お嬢さんのアロママッサージ体験を拝聴し、シラバスを書き、書類を書き、半分休みで半分仕事してる、みたいな感覚にひたる。それでも太陽は沈んでいくのね。

あとは沈黙……。

* * *

21日。午後からN大で研究会。その後、イタリア料理店で忘年会。忘年会という言葉の響きから連想されるものとはおよそほど遠い料理とムードを前にして、それでもやはり忘年会なるものがはじまる。思い出せるものを羅列すると、赤と白のワイン(なにやらレアなものらしい)、各種のパン(オリーブ・オイルにつけて食べる)、ブリと野菜、前菜(ムース状のものとか色々。もち豚がナントカカントカと言ってたけど忘れた)、手打ちのパスタ(ホタテがナントカカントカ……)、ヒラメの焼いたもの(ウズラとヒラメのどちらかを選択)、デザート盛り合わせ(シナモンのアイスなどなど)、エスプレッソ(小さな分厚いカップ)。どれも大きなお皿の真ん中にチョコンと料理が存在する。どれも美味。そして、どれもワシの食文化にはないものばかり。したがって、ここで料理を語るワシの語彙が貧困になるのも致し方ないというわけだ。このような会を忘年会と称する研究会に出入りさせていただいております。今回の忘年会は財布から抜き取られた金額に見合うものであったから満足。お土産にパンをもらったしね。

帰りの地下鉄で、ライヴ帰りだと思しき「故国喪失者」のファン集団に遭遇し、少し閉口する。

ギュウギュウ・トレイン……。