文字、保湿、睡眠

9日。大切なのは保湿に睡眠、とお嬢さんが午前中にレクチャーしてくれる。しばし昨日の文字たちを修正したあと、Mehlman, Revolution and Repetition の第1章"History"を読む。そこにある〈無気味なもの〉をとらえよ。そうそう、ジャック・ラカンディスクール』(弘文堂,S60)を買ったのは、7日の日曜日。

さて、森に包まれた大学へと出発……。

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8日。晴れ。授業準備で1日が終わりかけるが、土壇場でなんとか書く作業に思考を転じる。そして、これから論文になることを期待されている文字たちを書きつらねる。昨日買った新しい手帳にも先々の予定を刻印する。文字たちを刻んで今日が明日以降の日々につながっているという錯覚に固執するのは、今日という日と心中してしまわないための幼稚な祈りにすぎない。今日の文字たちは明日の文字たちによってその存在を奪われる宿命にあることなど、今はどうでもよろしい。

「シャクシャク余裕で暮らしたい」……。