バーナードくん、微笑む

研究室に向かう途中で豪雨になる。傘をもっていなかったので、計画を変更して先日のカフェでランチを食べることにする。パニーニ、サラダ、コーヒー。隣に座っている高校生っぽいカップルが食べているパニーニの方が美味しそうに見えるのは気のせいか、それとも、食い意地がはっているのか……。ワシのパニーニも美味。

雨があがったところで、研究室に向かう。某氏にマル投げされた書類を書こうとするが、ウェブ上のデータにアクセスできない。その結果、いささかのためらいもなく書類のことを頭から消去することにする。この書類も結局誰も眼を通すことなく、どこかに蓄積されるのは分かりきっている。

早々に研究室を出て、スーザン・バック=モース『テロルを考える−−イスラム主義と批判理論』(みすず書房)を購入する。

Dawsonの第1、2章を読む。まったく頭に入ってこないが、たいしたことを言っているわけでもないような気がする……。こういうのが一番困るのよね。

駅で大きなセントバーナードに見つめられる。頭をナデナデしてやろうかと思うが、お連れの飼い主の顔が怖いので自粛し、顔芸でこっそりメッセージを送る。コミュニケーションが成立したのか、バーナードくん、通りすぎても振り返ってワシの顔を見つめてくれる。なんとなく微笑んでくれているような気がする。

明日からコミュニケーション不全が再開する……。