労働がみちびく甘味

31日。歴史が示す違いに繊細であること、それまで可能であったものが不可能なものへと変貌する契機を見誤らないこと、「それが死ぬ(あるいは死んだ)という意識」を忘れずに、そのことに対して倫理的な態度を持続させること、これらのことに対して無自覚な作家や批評家はどうにも始末のおけぬ「バカ」なのである、と今読んでいる本の著者は言う。【その後、今読んでいた本『映画はいかにして……』を読了する。】

海の向こうから以下の2冊がとどく。
Robert D. Hume, Dryden's Criticism (Cornell UP, 1970).
Anthony G. Henderson, ed. The Comedies of William Congreve (Cambridge UP, 1982).
今月はまったく本を読んでいない。

こんな日も甘いものに限る……。

* * *

30日。来年度のクラス編成を行い、労働に関するミーティングを行い、再々試験を行い、その採点を行う。結果、あらゆる意味で頭が痛くなる。途中、お嬢さんから彼女の労働に関する話を聞き、その相談にのる。お嬢さん、風邪を忘れるくらい怒り心頭のご様子。

こんな日は甘いものに限る……。