血の話

N大授業はじまる。今年は『キング・コング』論を読む。

帰りに寄り道をして『即興文学のつくり方』(松柏社)を古書店で購入し、序章と第1章を読む。抱いた疑問をいかに意外性のあるテーマへと高めるか、さらに、そのテーマを論じるのにいかに面白い材料をもってくるか、良い意味でこの2点にすべてが賭けられている。なかなかできることではない。疑問を抱かないものは死んでいるに等しい。そして、ふだんから考えなければ、勉強しなければ、疑問など抱けないんですよね……。

研究室に帰って、事務的メールと時間割関連の雑務をこなしたあと、Humeの第2章を30ページほど読む。難解なことを述べているわけではないのに、なかなか読むスピードがあがらない。1つの章が比較的短めのセクションに区分けされているので、読みのスピードがあがるまえに小休止がきてしまうからか……。

その後、血を見ると卒倒しそうになるお嬢さんの話に興じる。負けじと、白のジャンパーを血で真っ赤に染めながら遊んだ幼少の頃の経験を披露する。お嬢さん、軽くひく……。

以下の2冊が太平洋の反対側から到着する。
Roland Barthes, On Racine.
Michael D. Bristol, Shakespeare's America, America's Shakespeare.

え、もう金曜日ですか……。