ある島の面々

13日。の金曜日。昼ぐらいまでサボる。Umberto Eco, Baudolinoの英訳を購入する。

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12日。この授業は30人ぐらいしか登録者がいないのだが、100人以上は収容できそうな教室で行っている。学生はおおむね2つの「島」を形成しつつ着席する。ひとつは「前」に座る「島」で、もうひとつは、それとは大きく空間を隔てて「最後列」に座る「島」。この2つの「島」は毎回同じ様相を呈しているので、毎回出席をとるワシとしては、だれがどの「島」に属する者であるかマルわかりの状況になる。そのようなことを知ってか知らずか、「最後列」に座る「島」の面々は、毎回、ワシが板書しているあいだに姿をくらます。しかも、「こっそり」と。ただ残念なことに、こっそり出て行こうが、大っぴらに出て行こうが、上記のような状況であるだけに、だれが出ていったのかワシにはマルッとお見通しなのである。いちど、「ワシにはマルっとお見通しですぜ」的なアピールをしてみたのだが、件の「島」のグループは、それでも頑なに出ていく。しかも、頑なに「こっそり」と。ワシのアピールでは目覚めることなど到底できないようなサイレンの美声に誘われて、毎回教室の外に彷徨い出ていくのであろう。死なずに毎回教室に戻ってこられるのは、きっと彼らが運動の勉学を志す屈強な身体の持ち主だからであろう。オイディプスでも解けないのは、運動の勉学を志す彼らが何故にバルトやデリダラカンについて講じるこの授業に登録してきたのか、ということなり。ただね、この謎が解けなくとも結末は見えておるから良いのだよ、ワトソンくん。

ヒートテックというものを着用してみた。

寒い、眠い、美味い……。