いきなり団子

28日。今日も軽く雑用をこなしたあと、おじいちゃんと会う。〈群島〉と比較文学、書籍出版と英文学者同士のコラボレーションなどについて話す。おじいちゃんと別れたあと、「いきなり団子」を買いにデパートに赴く。過去3回ぐらい行列にならんで購入した経験があるので、今回も同様の忍耐を強いられることを覚悟していたが、あっさり待ち時間ゼロでブツを手にすることができる。研究室に帰ってひとつほおばり、至福のときを得る。これで今週は生き延びられる。

見市雅俊『ロンドン=炎が生んだ世界都市−−大火・ペスト・反カソリック』(講談社,1999)を読了する(2回目)。1666年のロンドン大火をめぐって、都市再建、ペスト、反カソリックについて議論される。1605年の火薬陰謀事件など扱われる年代の射程は意外に広く、さらに、ときおり日本との比較なども登場しつつ、最後にはノストラダムスまでとりあげられるため、議論が少し散漫になってしまっているように思われるが、「学術論文」ではないので、そこは瑕疵とすべき点ではないだろう。テムズ川岸に打ち上げられた「クジラ」を描いたジョン・イーヴリンの絵が笑える(1658年6月3日のジョン・イーヴリンの日記)。

熊本行ってみたい……。

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27日。雑用を軽くこなしたあと、森のなかの大学で文字どおり最後の授業。ピーター・バークほか(編)『市民と礼儀−−初期近代イギリス社会史』(牧歌舎,2008)を古書で購入する。サー・キース・トマスのオクスフォード大学退官記念論集。原著は本棚に並んでいるのだが、読むまえに……。

まあ、そんなもの……。